私の家のリビングの一角にある出窓スペースあたりには7つの水槽があり、メダカが合計60尾くらいいます。この春から夏に3歳になる世代の水槽に5尾、2歳になる世代の水槽にも5尾、あとの5つの水槽には1歳になる世代が50尾くらいいます。1、2歳世代は我が家で孵化し育ったメダカで、3歳世代は買ってきたメダカと育てたメダカが混じっているかもしれません。メダカ飼育を始めて5年、私の飼育スキルは段々と上がってきて、その成果が50尾の1歳メダカです。種類はごくありふれた白メダカですが、青、黒、橙(だいだい)っぽいのもいます。綺麗な柄で1尾数万円で取り引きされるメダカを飼育することが目的の人もいる現代ですが、私のメダカは単なる私の鑑賞用、販売用ではありません。ちなみにメダカを2年以上生きさせるのは難しいようですから、私の飼育スキルは中々のものだと自負しています。私の飼育モットーは不自然なことはなるべくしないという事です。ただこれ以上増やすのも部屋のスペース上難しいので、この春から夏の産卵シーズンは採卵し孵化させる作業を控え目にするつもりです。
メダカ飼育の肝要なことは水質の維持です。ベランダにはメダカ用の水(水道水を外気にさらしておく)を作るバケツがあり、継ぎ足しを繰り返すウナギ屋の秘伝のタレのような感じです。見た目が澄んでいて綺麗なことよりも生物が棲むのに適した状態を維持することが大事です。水槽には砂利や石が敷いてありますが、それらをかき混ぜるとメダカやいつのまにか同居している小さな巻貝(買ってきた水草に卵がついています)の糞などが舞い上がります。その舞い上がった糞と一緒に小さなミミズ状の微生物も観察できますが、この微生物はメダカも食べますので、このような水環境を保つのが大事なのではないかと私は考えています。リビングに水槽を置いていますが、外の日が暮れたら水槽には布をかぶせてメダカ達には夜にしてやり、私が寝る、つまり消灯するタイミングで布は取り外して夜明けは自然に明るくなるようにしています。この作業も結構メダカの健康には大事な気がしています。何かと手間はかかりますが生き物を飼育するためには必要ですから、この私の文章を読んでメダカ飼育って面倒くさそうと感じた方は生き物の飼育はしない方が良いです。メダカに犬猫的要素はありませんが、水槽の中で不規則に泳ぐメダカを眺めていると私は楽しいですし、メダカ達も腹が減っているときは人影を感じると水面の上の方に集まってきてエサくれアピールのような動きをして面白いものですよ。
さてメダカの話を書きましたが、埼玉の八潮市で道路が陥没して人が一人亡くなってしまいました。日本の明るくない未来を暗示するような嫌な感じの事故です。日本は税金類がこれだけ高い&税収は過去最高なのに一体行政は何をしてきたのか、責められるべきことです。八潮市のHPを見てみると、八潮市のゆるキャラが今月のイベントに参加するのを中止するとのこと、日本の自治体の責任感なんてゆるキャラの名前の通りゆるいもんです(県道だから国や市に責任が無いって事は無い)。…村上総務大臣が自治体は300から400で良い、県庁は要らないと発言し物議をかもしましたが、全くその通り、私もそう思います。自治体の仕事は本来メダカ飼育と同じで面倒でも環境の維持が大事、つまりインフラの整備と維持だけで良いんです。我が家のありふれた白メダカも日本国民も同じ、とりたてて美しくなくても個性がなくても、生まれてきたのだから大事にされるべき存在なんですよね。