小さな出版社を経営している立場の私にとって喜ばしいことなんですが、昨年末くらいから仕事が忙しい状態が続いています。土日のどちらかは仕事をした日も多く、平日もときどき20時くらいまで働く日がありました。働き過ぎのようですが、私は経営者なので労働基準法に取締られることのない立場、仕事のやり方を決めるのは全て自分自身の判断です。そして経営者が従業員を雇って私のような働き方を強いると法律違反&ブラック企業という事になります。しかしながら私が会社員をやめて経営者になったのは、他でもないそのブラックな働き方をしたかったからです。時間や曜日にとらわれる事なく働けば、利益や効率が発生します。私はこの事から世の中からブラック企業が無くなる事は無いと思います。企業が利益の追求をやめればブラック化しませんが、それはすなわち企業ではなく役所になるという事、そう、いま日本の企業は表向きは役所化が進んでいますよね。

 実態は決して利益の追求をやめていないのに、役所化を進めるとどうなるかというと、コストカットのためのサービスの削減、いや削除です。顧客へのサービスはなるべくやめる、ミスして顧客に迷惑をかけても金銭的な譲歩はしない、なんならカスハラだとか言って怒る顧客の方がおかしいという事にします。北九州市の某信用金庫はATMに封筒を置くのをやめました(貼り紙によるとSDGsのためだと)。私はこの現在の企業のサービス削除、クレームお断りの態度の方がブラックだと思うんですよね。顧客へ迷惑はかけない、かけてしまったなら24時間働いてでも顧客の損失を埋め合わせるのが企業のあるべき姿ではないでしょうか。社員が顧客のために動きたくても、経営者がそれを許さないケースもあると思いますが、社員のストレスは過労働より自由度の低さによると私は思いますよ(現場の信金職員は封筒無くしましょうなんてきっと言わない)。

 私がブラック企業の如く働くのは、儲けと顧客のためです。顧客の希望を叶えるためには通常勤務時間では無理でも、通常勤務時間なんて人間が決めたに過ぎないものを無視すればクリアできます。土日の労働時間を減らすためには平日に働く従業員を雇えばいいのですが、なんせ今は従業員を集めるのにお金がかかるのがまず気に入りません(私は人材派遣会社が幅を利かせている事が日本経済や教育への悪影響だと考えています)。そして従業員を雇ったとして、私がやれば30分(+ミス可能性無)の仕事を、お金かけて1時間(+ミス可能性有)でやってもらうのはもったいないと考えてしまいます。

 つらつらといかに私がブラック企業的に働いているか書きましたが、ただこれは私が好きで自由にやっているという理由も大きいんですよね。仕事がつまらないという社員が会社にいるとしたら、それはとにかく仕事を「やらせて」いるからでしょう。各企業の経営者の皆さんに結構真面目に提案なのですが、社員に好きにやらせてみませんか?会社のルールを取っ払い、労働時間の管理や利益の追求は社員の判断に任せてみたら…あら不思議、社員が生き生きと笑顔で働き成果を出すではありませんか!となるに違いない、なぜなら今の忙しい私がそうですから、つまり社員1人ひとりが経営者のように働ける企業がうまくいくと思います。ただ最近の私が強く思うに、健康が1番大事だということ、働き過ぎが良くないのは健康を害するからです。結論、休む事も仕事の一部だと言えます。GWは仕事のことは忘れたいと思うんですけどね。