私の仕事の一つに商品(自社制作のパンフレット)の検品・梱包・発送作業があるのですが、その作業はバイトでも雇ってこなすものではと思う人もいるかもしれません。私も会社始めた頃はゆくゆく作業が増えたらそんな風にしようと考えていましたが、この作業はなかなかに奥が深く、自社商品が顧客に与える第一印象、言わば挨拶していると思うととても他人にはさせられません。まあ、一人でこなせるくらいの量しか売れていないとも言えますが、なんせ私は妥協を排しながら毎日ちょっとでも折れてる商品をはねながら梱包しています。我ながらものすごくその作業が上達していますので、会社が潰れたら梱包作業の腕を売りにして仕事を探すと良いだろうなと思います。
さて、ネットニュース界隈で話題の外食店での馬鹿者による食べ物に対する不埒(ふらち)な行い、そしてそれをSNSに得意げにアップして世間から非難されるという一連の流れ、なんとまあその一つは私がよく行く資(すけ)さんうどん魚町店(会社から歩いて10分かかりません)での出来事だったとか、それはもうこのブログのネタにせざるを得ないところです。…資さんうどん魚町店ですが美味しいです、と言っても私は毎回肉うどんしか食べないので全品美味しいかは不明です。各テーブルに天かす、漬物、とろろ昆布がどんと置いてあり、その天かすをイタズラで頬張る様子が例の件です。ネットでそれが話題になった翌日昼食を食べに行ったらなんとなく空いていました。昼時に見られる12時過ぎてから来る客の行列がその日はありませんでした。今回の件でもう外食なんてヤダとかいう感覚、それはそれで私にはよくわかりませんけどね。大衆的な外食店なんてバッチい(←汚いの意味ですが、全国に通じる言葉なんでしょうか)のはしょうがないんだし、その辺は割り切らないと生きていけないと私は思います。だからって置いてある天かすにイタズラして良いということはありませんが、資さんうどん魚町店なんて店全体の雑然とした感じがむしろ人気だったりするわけで、いやもう繰り返しますが割り切って気にしないという態度で臨むしかありません。
冒頭の私のこだわりの検品・梱包作業ですが、その精神は本来は食べ物を扱う業界においてこそ必要なんですよね。考えてみれば他人様に食べさせるものをテーブルの上に置いておくなんてあまり褒められたことではありません。しかしながら私たち人間は毎日毎日ものを食べるわけで、毎度毎度真剣に神経を使いながらでは疲れてしまいますから、妥協する、割り切るという状態に行き着きます。結論としてはそんなイタズラ動画、つまり現代においてスマホというツールがあるから形をなして現れているに過ぎないことにいちいち外野は反応しない(店とイタズラした当人間で決着を)、ましてやTVニュースなんかにしない(風評被害を広めているのはTV)のが常識的な態度であり(防止策があるとするなら親の教育しかないでしょう)、最後に私が現代日本人に問いかけてみたいのは、私たちは自分や自分が好きな人はキレイ、嫌いな人や知らない人はバッチいと思い過ぎなのではないかということです。あまりにも他人をバイキン扱いすることは、私たち人類の生殖行動の否定に繋がるんではないかなと私は思います(天かす頬張りヤロウにだって彼女ができたりすればその彼女は彼とスキンシップするんですし、四六時中スマホいじってる私たちの手は結構汚いと思う)。…残念ながら妥協するしかないこともある、それが人生ではないでしょうか。