パンが好き過ぎて、パン職人として腕を振るった経験を持つ私が、昨今の高級食パンブームに乗ってみました。
今話題の高級「生」食パン、麻布十番にある「乃が美」。
どれだけのものか、元パン職人としては、一度は食べてみなければと思っていました。
しかし、生まれも育ちも下町の私。
「麻布」というセレブ感あふれる土地に足を踏み入れることに恐れをなし、しかも毎日大行列、とあればおのずと先延ばしになるというものです。
が、このブログ記事担当を機にお尻に火が付き、いざしゅぱーつ!
休日昼下がり、行列目印(どの店舗もひっそりとした路地裏にお店を構えている)にお店を探し当てると、想像より並んでない。
30分以上は並ぶ覚悟だったのでラッキー!
店内には有名人の写真やサインがズラリ。
そして、整然と並べられた100本以上はあろうかという食パンたち。
圧倒されます。
ようやく私の順番がやってきました。
「1人4本まで」のお断り。
何も考えずに「4本下さい!」
思わずMax買ってしまいました。
麻布の空気が私の気を大きくさせたけど、1本800円の高級食パン。
我に返って震えます。
気を取り直し、早速実食。
乃が美の「生」食パンは耳までやわらかく、卵不使用、はちみつのやさしい甘み、子どもからお年寄りまで飲み物なしでも美味しく食べられる、がコンセプト。
期待に胸を膨らませながら、パクリ。
・・・・・・・・どんだけ柔らかいのよおおおお!!
ほのかに甘くて、スポンジのようにふわっふわっ。
食パンの前に「生」が付くだけあって、しっとりやさしい。
パン屋さん用語で「ケービング」「腰折れ」を恐れることなく、耳が白く柔らかい。
そーっと持たないと四角形を維持できません。
・・・・・・・・まずい、手が止まらないっ!
このパンはスポンジ、スポンジは空気、空気は0カロリー、と自分に言い聞かせる。
手は動き続ける。
気が付けばあっという間に1本ないっ! 800円がっ!
これはまずいぞ。
まずいまずいまずいまずいっ・・・・・でも幸せ。
おいしいものを食べられるって、なんて幸せなんだろう。
材料、捏ね、発酵、焼成。
工程の一つ一つに、元パン職人は「うむ」と唸ります。
感服いたしました。
おかげで、久しく忘れていた美味しいパン屋さん巡りが再燃。
てことで、荻窪の「どんだけ自己中」。
このお店も、高級食パンの専門店です。
午後になってのんびりと店に出向くと、近所の親切なオジサマが
「今頃来てもダメだよー 整理券は朝、取りに来ないとー」
と教えてくれたのでした。
あら、残念。
美味しいものを手に入れるには、労力がつきものです。
リベンジを誓う。
(トミザワのかあちゃん)
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この文章を書いた、「トミザワのかあちゃん」は
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