高浜原発仮処分決定!
福井地方裁判所が関西電力高浜原発再稼働を差し止める仮処分を決定!NHKニュース「高浜原発 再稼働認めない仮処分決定」
http://t.co/OmLWmHxvj5
これで関電が異議申し立てし、裁判で決定が覆らない限り高浜原発は動かせません。
歴史的な判決!やった!!
高浜原発仮処分決定の決定文・決定文要旨・弁護団声明
脱原発弁護団全国連絡会
http://www.datsugenpatsu.org/bengodan/news/15-04-14/
愛媛の地元紙、愛媛新聞でも今日の社説でこう書いています。
高浜原発差し止め 政府は再稼働方針を撤回せよ 2015年04月15日(水)
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017201504154784.html住民の不安に向き合い、命と安全を最優先した重い判断といえるだろう。関西電力高浜原発3、4号機(福井県)の再稼働差し止めを周辺住民らが申し立てた仮処分で、福井地裁は再稼働を認めない決定をした。原発の運転を禁止する仮処分は全国初だ。
樋口英明裁判長は、政府が「世界で最も厳しい」と自賛する新規制基準を「合理性を欠く」「緩すぎる」と切り捨てた。安倍政権の原発推進政策の全
否定に等しい。速やかに再稼働方針を撤回しなければなるまい。多くの国民が求める原発に依存しない社会の実現こそが責務なのだと、肝に銘じてもらいたい。
新基準自体が否定された影響は、高浜原発だけにとどまらない。示された懸念は、分離して仮処分の審理が進む関電大飯原発3、4号機(同)や、原子力規制委員会の審査をほぼ終えた四国電力伊方原発など、全国どの原発にも当てはまる。
住民らは、基準地震動を超える地震で炉心が損傷し、重大事故に陥る可能性があるとして人格権が侵害されると訴えた。決定は「関電の想定は信頼に
値する根拠が見いだせない」と、住民側の主張を認めた形だ。「250キロ圏内の住民に具体的危険がある」という指摘を、社会全体で受け止める必要がある。
高浜3、4号機は2月に新基準に事実上「合格」し、関電は11月の再稼働を目指していた。判決と異なり、仮処分決定は直ちに発効する。不服を申し立てても、取り消しや変更などがない限り再稼働はできず、今後のスケジュールへの影響は避けられない。
合格イコール「安全」ではないことも、再確認しておきたい。規制委の田中俊一委員長自らが「リスクはゼロではない」と繰り返し強調している。合格は基準への適合を確認しただけであり、安全性の担保にはなり得ないのだ。
樋口裁判長は昨年5月、大飯3、4号機の運転差し止めを命じる判決を出している。判決理由の中で「具体的な危険性が万が一でもあるかが判断の対
象とされるべきで、この判断を避けることは裁判所に課された最も重要な責務を放棄するのに等しい」と述べた。東京電力福島第1原発事故を受けたものであ
り、今回の決定にも反映されている。
主に国の手続きの適否を対象としてきた従来の審理への反省に立ち、安全性に正面から向き合って審査しようとの強い決意が伝わる。国民の願いにも合致していよう。
決定を受け、菅義偉官房長官は再稼働方針の堅持を強調した。憤りを禁じ得ない。福島の事故は、原子力を完全に制御することはできず、想定外の事態は起こり得るとの教訓を残したはずだ。政府は目をそらしてはなるまい。