ネットで犯罪のためのアルバイトを募集し、人や店舗を襲い盗みを働く・・・。こんなニュースが度々放送されています。その犯人たちには、いずれ自業自得なのになぁ・・・と哀れに思ってしまいます。

 

「打つ者は打たれ、撫づる者は撫でらる」と云う俚言があるが、この俚言くらい平易且つ明瞭に自業自得の道理を能く言い現して居ることはなからうと思はれる。

 

これは、昭和十一年 日本佛教新聞社発行 「恐ろしい因緣實話」の筆者の序文です。

 

この本は、最近、国会図書館のデジタルアーカイブからダウンロードした本ですので、まだ本文は少ししか読めていません。昭和十一年で「善悪因果経」を元にした本が販売されていたとは、少々驚きでした。

 

過去世や今世で悪いことや善いことをすれば、今世や来世ではどう生まれ変わるかが綴られた経典ですが、「けっして悪いことはせず、善いことだけをしよう」と自発的に思う様になる内容です。

 

昭和、平成、令和と時代が移り変わり、人々の畏怖するものがなくなってしまったのかもしれません。残念なことです。

 

Yes or Noの簡単なジャッジが、目先の高額な報酬に狂わされる・・・人の迷惑になることは、してはいけないと平成の子供たちも、大人から教わっていたはずですが・・・。

 

この様な時代を作り出したのは昭和の世代の大人たちですから、年寄りはもっと反省しなければなりません。様々な原因は自分の外にあるのではなく、ほとんど自分の中にあることを自覚すべきでしょう。

 

ウェイン・ショーターの1964年のアルバムJu juからYes or Noをお聴きください。

Tenor  Saxophone: Wayne Shorter
Piano: McCoy Tyner
Bass: Reggie Workman
Drums: Elvin Jones