バレンタインデー(2010米) | CINEPHILIA~映画愛好症~

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気づいたら11月。もうすぐ1年終わっちゃいますねー。今月はフィルメックス見に行かれたらと思ってます。


CINEPHILIA~映画愛好症~-バレンタインデー

『プリティ』シリーズ(『プリティ・ウーマン』以降の邦題を勝手に揃えているだけ)のゲイリー・マーシャル監督が贈る、バレンタインデー1日の恋愛群像劇。

2月14日、ロサンゼルス。バレンタインデーのこの日、リード(アシュトン・カッチャー)は同せい中のモーリー(ジェシカ・アルバ)にプロポーズ。しかし、仕事の途中で自宅に立ち寄るとモーリーが荷物をまとめていた。一方、教師のジュリア(ジェニファー・ガーナー)は親友のリードのアドバイスで、恋人のハリソン(パトリック・デンプシー)の出張先に押し掛けようとするが……。(シネマトゥディより)

どうしても、クリスマスバージョンの『ラブ・アクチュアリー』と比較してしまうから、こちらは分が悪いです。ダメな訳じゃなく、笑いもそこそこあるんですが、すごく感動する訳でもなく…。まず、人数が多い(といったら、総勢19名の『ラブ・アクチュアリー』がまとまっているのが、不思議)。だから一人分の持ち時間が少なく、見てる側も「この子はあの人と付き合っていて…」なんて、場面ごとに思いださないといけません。また、バレンタインデーというのは家族愛要素の低いイベントなので、バリエーションに乏しいこと。1日の出来事をハッピーエンドにするため、無理やりな展開もイマイチと感じさせる原因ではないでしょうか。また、人物が繋がり過ぎているので、少し白けました。人物のリンクは意外性があって、さりげない事が大事だと思うんです。

それでも、後半まとまる部分は少しじーーんと来てしまったし、意外な相手への愛が分かるところなど、面白かったです。音楽もこれでもかって位詰まっていたので、好きな人は楽しめるはず。舞台がロスのせいか、天候同様カラッとした雰囲気の、気楽に楽しめるロマコメでした。

アン・ハサウェイが奇妙な副業をやっていたり、ジュリア・ロバーツの姪(高校生役)はあまり似ていなかったり、『プリティ・ウーマン』で使われた ビバリー・ウィルシャーホテルが出てきたり、元女優役のシャーリー・マクレーンの昔の映画が使われたり。そんな楽しみもあります。アメリカでは花を学校に配達してもらうんだとか、お墓上映ってのがあるんだとか、文化的な違いも楽しめます。ピンクや赤の服が多かったのも、可愛かったな。

チラシが、ニューヨーク、アイラブユー」とかぶるんですが、こっちはどうでしょうね。


2月12日より公開中(世界的にこの時期公開みたい)
満足度:★★★★★★☆☆☆☆