ダージリン急行(2007米)--東京国際映画祭 | CINEPHILIA~映画愛好症~

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気づいたら11月。もうすぐ1年終わっちゃいますねー。今月はフィルメックス見に行かれたらと思ってます。

ダージリン急行 ダージリン急行2

本映画祭中、一番楽しみにしていた作品です。上映前の襟川クロさん鈴木おさむさんのトークでは、チケットの売れ行きも一番人気だったとか。ナタリーのヌード目当てが半分くらいいると思われます…。短編は劇場公開されないと思っていましたが、チラシを観ると「短編+本編」とあるので、3月に観られそうです。

「ホテル・シュバリエ」(短編)
本編前のパリでの出来事。ジェイソン・シュワルツマンとナタリー・ポートマンが久々に会った恋人同士として描かれています。(これって、Jシュワルツマン自身が脚本書いちゃったのかしら) 会話が洒落ていたり、古い青春映画のようなスローモーションが効いています。これだけ取ったら、特に面白い訳ではないのですが、なんと言ってもNポートマンのヌードです。完全に見せていませんが、横から映した全身ヌードは、肩の辺りにほどよい筋肉がついていて、余分な肉は全くなく、彫刻のような美しさでした。(少しあばら骨が気になりますが…)

「ダージリン急行」(本編)
父の死をきっかけに心が離れてしまった3兄弟が、インドの秘境を列車で旅する感動的なコメディ。「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」で賞賛を浴びた新鋭ウェス・アンダーソン監督が贈る、家族の愛と絆の物語。(TIFF HPより)

オーウェン・ウィルソン(自殺願望のある男というのが、痛々しくもアリ;)、エイドリアン・ブロディ(なぜ、アカデミー賞男優がここにいる?)、ジェイソン・シュワルツマン(「マリー・アントワネット」のルイ16世役--髭面の割に意外に若い)の3人が兄弟役で、インドの風景に溶け込んでいるだけで面白いです!「スピリチュアル・ジャーニー」という考えも可笑しいし、彼らのトボけた会話も可笑しい。水平移動や回転で自在に動き回るカメラのワンカットも、いかにもコメディ的でインドの風景を切り取る万華鏡のよう。さらにまるで「卒業」のラストシーンのように、奇妙に感傷的なスローモーション。音楽は、懐かしいモノもあれば、インド映画から採用したエスニックなものも多いとか。

くだらないけど温かく、考え尽くされているコメディだなと感じました。

時には映画として意味のなさそうなエピソードもあるのですが、旅ってそんなものじゃない?彼らの背景も必要以上には描かれず、会話から窺い知るのみ、一緒に乗り合わせた乗客のような気分で観ていました。

私は一人でクスクス笑いしてしまいましたが(アルコールが入っていたせいか?)、他の人はそこまで笑ってなかったかも;。あれ?「感動のコメディ・ドラマ」の感動はあったかしら。


2008年3月より、シャンテシネ他にて公開予定
満足度:★★★★★★★★☆☆