馬頭琴夜想曲(2007日) | CINEPHILIA~映画愛好症~

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気づいたら11月。もうすぐ1年終わっちゃいますねー。今月はフィルメックス見に行かれたらと思ってます。

馬頭琴

またしても、私好みでなさそうな映画を見てしまいました。


上映前に、モンゴル楽器奏者のバヤラトさんが、仙台から駆けつけてくださり、馬頭琴の演奏がありました。初めてみる楽器ですが、馬の頭の装飾がついていて、連続的な音の変化も出来、面白い音色です。15分ですが、楽しめました。

ある雪の夜、教会の前に馬頭琴とともに赤ん坊が捨てられた。長崎に落とされた原爆で一命をとりとめた修道院長(千秋みつる)は、その馬頭琴のかつての持ち主をよく知っていた。世羽(原田光)と名付けられ、教会で育てられた生まれつき足の悪いその赤子は、やがて少年になり、広大な宇宙に憧れを抱くようになる。 (シネマトゥデイ)

これは…映画美術監督を務めてきた木村威夫氏が、自分の撮りたいものを撮ったという初監督作品。覚悟はしていたものの…摩訶不思議な映像でした。カラオケに流れる意味不明のビデオのようであり、スーパーオペラのようでもあり、ギャグマンガのような演出もあり。色の上に色が重なり、音楽でにじんでいるような作品

夢の中の映像だから仕方ないと、身を委ねていると…うとうとぐぅぐぅ。周りの人もかなりの確率で寝ていました。ストーリーがないかと思うと、ラストでいきなり原爆の背景が入るし(黒木和雄監督の美術などやってきた影響か)、なんなのこれ??

木村威夫氏は89歳にして、映画監督デビュー!こんな映像が頭を巡っている老人って…どうなんでしょう。全く感覚的な映画として臨む必要があるでしょう。 コアなファンの間では、満足度は高いようです。

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満足度:★★★★☆☆☆☆☆☆