2023年9月27日 父が他界した。90歳と10ヵ月だった。
2週間ほど前に大腿骨頸部を骨折して手術し、入院していたのだけど、
これが命取りになるなんて!
青天の霹靂って漢字が、久しぶりに目の前を通り過ぎた。
父は亡くなる直前までの1年弱、「サービス付き高齢者住宅」、
略して「サ高住」に住んでいた。
家事の一切を行っていた母が入院し、一人暮らしを余儀なくされたからだ。
父が住んでいたサ高住は、賃貸住宅の一種で、
機能としては「ちょっと気が利くホテル」のようなものかな。
食事・掃除・洗濯といった生活インフラはもちろん、
医療や美容といったサービスまでそろい、自由にカスタマイズできる。
月に1~2回程度は映画や音楽の鑑賞会なんてイベントもあったりする。
サ高住によって個性があるのでメニューの種類も幅もいろいろらしい。
父がいたところは、もっと介護的………例えば着替えや歯磨き、入浴、排せつなどのサポートなんかも希望すれば受けられた。
父は家事ができないだけの昭和1ケタあかんタレ野郎に、
年齢のせいなのかめんどくさい魂サクレツくらいだったので、
介護的なことはオーダーしてはいなかった。
父の終の棲家となったサ高住は、兵庫県の伊丹市にあった。
長女である私は、当時、静岡県の三島市に住んでいた。
新幹線利用のドアtoドアで4時間ほどの距離があった。
父のサ高住の目の前にあるバラ公園。高齢者施設のお散歩コースになっている。