表彰が終わり、席に戻った。
みんな笑顔で待っててくれた。
工藤さんが「やっててよかったろ、なあ、やっててよかったろ!!」と抱き締めてくれた。
はい。やっててよかったです。兄貴のお陰です。そしてジョージ先生と岩楯先生の座る席の前に行き、膝をつき頭を下げた。
「世話になりました」
言ったらもうダメだった。
とめどなく涙が溢れてきた。
ジョージ先生はまた「よくやった。よくここまでやった」と言ってくれた。俺の生涯の師匠である。先生の弟子になれた事、神様に感謝している。
岩楯先生はガキみたいにワンワン泣いている俺の背中を叩いて、「本当の男を見たよ。」と言った。
本当の男って、勝った男って事じゃないと今は思う。結果は本当に大事。
だけど、本当の男ってやりきった男。自分に一切の言い訳を許さなかった男。人に感謝し、人を感動させる男。
岩楯先生はどんな気持ちで言ってくれたのかな。とにかく嬉しかった。
数えきれないくらいの賞状、トロフィー、副賞をかたずけなきゃと客席の端に移動した。
移動して待っていた。
客席の間から、陽さんとマナワが近づいて来た。2人とも笑っていた。
マナワを抱き上げた。「パパ勝ったぞ。」マナワが「勝ったどー!」と言った。
陽さんが「お疲れ!おめでとう!」と言った。全くいつも男前な俺の自慢の奥さんだ。肩に手を置いて「ありがとう」と言った。
「愛しています」とは言わなかった。周りにたくさん人がいたから。
あの日何回おめでとうと言って頂き、ありがとうございますと答えただろう。その回数は、あの日に限って言えば間違いなく日本一だったと思う。
ホテルに戻り、陽さんの家族と一杯やってから、岩楯先生と工藤さんと三人で飲んだ。ビールが半端なくうまかった。たまたま同じお店にいらした向原先生からシャンパンを頂いた。オーラが凄かった。
さっさんに見せたかった。
店を出た。まだ会えてない人がいる。会わなきゃ気が済まない人がいる。何で会場で声かけてくれなかったのか。
今ではその理由が分かるような気がする。
丸山一樹さんに電話した。
「あ、友部君?今どこ?」
「丸山さん!飲んでるし、ここ初めて来たし、どこなんて分からないっすよ!」
初めて来た香川県高松市の繁華街の細い路地。
顔を上げたら前から丸山さんが携帯で話しながら歩いてきた。「あー、いたいた」
映画のシーンみたいにスローモーションに見えた。
一緒に闘い、先に頂点に行き、その後ずっとずっと応援してくれた丸山さん。走って行って握手してお礼した。「まあ分かってたけどさ、おめでとう」
信じてくれてたんだなあと思った。
それからたくさんの人と合流して飲んだ。
終わってから思う事。
競技人生を通してたくさんの人に出会い成長する事ができた。結果が出るずっと前から支えてくれた人達がいて、自分にとって何が大切か、誰が大切か分かった。
全国チャンピオンのタイトルより、ずっと大切な事。それは心からの感謝。言葉にするのは簡単。誰でも言ってる。その本質。それが2010年の10月18日に分かった。
新しくて凄い何かの為じゃなくて、
大切な忘れ物を取りに行った香川県での全国大会だった。
そしてあと1つだけ、俺には気になる事があった。
それが解決しなければ、俺の任務は完了した事にならないと考えていた。
みんな笑顔で待っててくれた。
工藤さんが「やっててよかったろ、なあ、やっててよかったろ!!」と抱き締めてくれた。
はい。やっててよかったです。兄貴のお陰です。そしてジョージ先生と岩楯先生の座る席の前に行き、膝をつき頭を下げた。
「世話になりました」
言ったらもうダメだった。
とめどなく涙が溢れてきた。
ジョージ先生はまた「よくやった。よくここまでやった」と言ってくれた。俺の生涯の師匠である。先生の弟子になれた事、神様に感謝している。
岩楯先生はガキみたいにワンワン泣いている俺の背中を叩いて、「本当の男を見たよ。」と言った。
本当の男って、勝った男って事じゃないと今は思う。結果は本当に大事。
だけど、本当の男ってやりきった男。自分に一切の言い訳を許さなかった男。人に感謝し、人を感動させる男。
岩楯先生はどんな気持ちで言ってくれたのかな。とにかく嬉しかった。
数えきれないくらいの賞状、トロフィー、副賞をかたずけなきゃと客席の端に移動した。
移動して待っていた。
客席の間から、陽さんとマナワが近づいて来た。2人とも笑っていた。
マナワを抱き上げた。「パパ勝ったぞ。」マナワが「勝ったどー!」と言った。
陽さんが「お疲れ!おめでとう!」と言った。全くいつも男前な俺の自慢の奥さんだ。肩に手を置いて「ありがとう」と言った。
「愛しています」とは言わなかった。周りにたくさん人がいたから。
あの日何回おめでとうと言って頂き、ありがとうございますと答えただろう。その回数は、あの日に限って言えば間違いなく日本一だったと思う。
ホテルに戻り、陽さんの家族と一杯やってから、岩楯先生と工藤さんと三人で飲んだ。ビールが半端なくうまかった。たまたま同じお店にいらした向原先生からシャンパンを頂いた。オーラが凄かった。
さっさんに見せたかった。
店を出た。まだ会えてない人がいる。会わなきゃ気が済まない人がいる。何で会場で声かけてくれなかったのか。
今ではその理由が分かるような気がする。
丸山一樹さんに電話した。
「あ、友部君?今どこ?」
「丸山さん!飲んでるし、ここ初めて来たし、どこなんて分からないっすよ!」
初めて来た香川県高松市の繁華街の細い路地。
顔を上げたら前から丸山さんが携帯で話しながら歩いてきた。「あー、いたいた」
映画のシーンみたいにスローモーションに見えた。
一緒に闘い、先に頂点に行き、その後ずっとずっと応援してくれた丸山さん。走って行って握手してお礼した。「まあ分かってたけどさ、おめでとう」
信じてくれてたんだなあと思った。
それからたくさんの人と合流して飲んだ。
終わってから思う事。
競技人生を通してたくさんの人に出会い成長する事ができた。結果が出るずっと前から支えてくれた人達がいて、自分にとって何が大切か、誰が大切か分かった。
全国チャンピオンのタイトルより、ずっと大切な事。それは心からの感謝。言葉にするのは簡単。誰でも言ってる。その本質。それが2010年の10月18日に分かった。
新しくて凄い何かの為じゃなくて、
大切な忘れ物を取りに行った香川県での全国大会だった。
そしてあと1つだけ、俺には気になる事があった。
それが解決しなければ、俺の任務は完了した事にならないと考えていた。