「英語がクリアに聞こえるようになった」

 これはリスニングの参考書のレビューに頻出のワードです。

 

 約一年前に本腰を入れて英語の勉強を始めた私は、「クリア」の意味が分からず途方に暮れていました。例えば「視界がクリアになる」における「クリア」はイメージできます。でも、リスニングにおける「クリア」って何なんでしょうか。まさか耳垢が取れて聞こえ易くなるんでしょうか。

 

 「クリア」の謎を解きたいという思いが、私の英語の勉強を加速させました。

 

 その結果、TOEICのリスニングの点数が、約半年で150点くらい上がりました。

 

 急激にリスニング力が付いたからこそ、「クリア」と言いたくなる気持ちがわかります(もちろん私の英語力は、まだまだですが)。

 

「クリア」の正体は日本語にない発音への慣れだった

例えば"th"や"sh"などの発音に慣れていないと、どうしてもカタカナ英語に当てはめようとしてしまいます( 「Mc Donald's」を聞いて→「マクドナルド」に当てはめる感じ。いや、流石にここまで違うと当てはめられないかも)。このカタカナ発音とネイティブ発音のギャップによる違和感が、「クリア」ではないと感じてしまう原因と考えられます。カタカナ英語が頭の片隅に追いやられ、当てはめようとしなくなると、「クリア」っぽく聞こえてきます。

 

「クリアに聞こえる」は序の口

クリアに聞こえる=理解できるわけではありません。あと2つ乗り越えないといけない壁があります。1つは知らない単語を減らすことです。一つの文中に知らない単語がいくつもあると、その文の内容を理解できるはずがありません。2つ目は英語を聞いて即座に情景がイメージできることです。いちいち日本語に変換していると、理解が追いつきません。偉そうなことを書いていますが、私はこの2つの壁を越えられていません。なので、海外ドラマを字幕なしで見ても、ほとんど理解できません。でもこの壁を超えないと英語を勉強してきた意味がないような気がして、絶望的な気分でいます。いや、ほんと英語できる人すごい。