乗った船をちゃんと漕ぐ | プラクティス

乗った船をちゃんと漕ぐ

チャンスは、そこら中にあります。

ただ、そのチャンスに出会うためには、自分から船を漕いで行く必要があります。


先日、宝塚養成学校の合格発表がありましたが、合格した子供たちは、逆流の中を一生懸命に船を漕いで、合格に辿り着きました。

それを勉強もせず、練習もせず、合格の方から来て欲しいと願う人は、宝ジェンヌになりたいとか夢を語る資格すら、ありません。


乗った船をちゃんと漕いでいる人しか、夢を語ってはいけないのです。


東大に行きたいとか言いながら、勉強しないのが当たり前になってしまうと、それがクセになってしまうのです。

自分でそれを不思議とは思えなくなってしまうのです。

ハワイに行きたいとか言いながら、パスポートもとらないのが当たり前になってしまうと、それがクセになってしまうのです。

自分でそれを不思議とは思えなくなってしまうのです。


東大がどうこうとか、ハワイがどうこうという話に留まらず、思考に悪いクセがついてしまうことが、恐ろしいのです。


何と言うか、朝、起き上がろうとする時に、頭の中では腕を動かしているのに、実際、体はマヒして動いて無いようなものです。

でも、体なら良いのです。

そうなったら、「大変だ!」と自分で気が付くから、です。

ただ思考の場合は、目に見えませんから、マヒしてても自覚がなかったりするのです。


1度、こうなってしまうと、リハビリが大変で、動ける体を取り戻すのに、ちゃんとやっても3か月から半年かかったりします。


動ける体づくりの基本は、乗った船をちゃんと漕ぐことです。

変な夢を見ている人は、決まって船を漕いでないものです。

宝ジェンヌになりたいとか言って、勉強してない。そして、それを不思議に思ってないのです。むしろ、自己憐憫する格好の材料として用いたりしています。


人それぞれによって、対岸への距離は違うでしょう。

TOEICなら、100点の人も、800点の人も居るでしょう。

でも、100点の人も、800点の人もやることは一緒です。

990点(満点)に向かって、勉強すること、それしかありません。


つまり、いま乗っている船をちゃんと漕ぐことです。


いますぐ着くなら漕ぐとか、波風がないなら漕ぐとか、雨の日は漕ぎたくないとか言わず、漕ぐことです。

宝塚養成学校に合格した子供たちは、雨の日も、風の日も、いま乗っている船をちゃんと漕いだのです。


受験の時を思い出してみてください。

参考書選びに何日もかけるより、その間、勉強した方が出来るようになるのです。


つまり、いま乗っている船をちゃんと漕ぐことです。

夢は結局、その先にあります。


富士山に登るのが夢な人が、そのことを自分でも知らない場合、ともかくそこまで行くことが必要となるのです。

ハワイに住むのが夢な人が、そのことを自分でも知らない場合、ともかくそこまで行くことが必要となるのです。

富士山が目の前に現れたら登るとか、ハワイがあっちから来てくれたら住むとか、そういうのは、おかしいのです。

まずは、そこまで行くのです。

夢が、ダンサーでも、陸上選手でも、格闘家でも、基礎練習は要るのです。逆に、基礎練習をしないで、ダンサーや、陸上選手や、格闘家になりたいって、有り得ないのです。

仕事なら、挨拶や、書類作成や、電話対応などがあります。

それも満足に出来ないで、夢の達成なんて、有り得ないという話です。


つまり、いま乗っている船をちゃんと漕ぐことです。


甲子園で言うと、レギュラーになるチャンスは、基礎トレが出来てからでないと、回って来ないのです。

基礎トレしないで、星に願ってればチャンスは回って来るでしょうか。

来ませんよ。

基礎トレしないで、前向きに明るく生きてればチャンスは回って来るでしょうか。

来ませんよ。

勉強しないとチャンスは来ませんし、仕事しないとチャンスは来ないのです。

確かに、それらは基礎トレのように地味で、華々しさに欠けるかもしれません。

自分のやりたいことは、もっと華やかなものだと思いたくもなるでしょう。


でも、プロ野球選手だって、試合の日以外は、毎日、厳しい練習です。

プロになったからって練習しなくて良いんじゃなくて、さらに厳しい練習をしているのです。


浅田真央ちゃんだって、華やかなのは年に数時間です。

ライトを浴びて、滑っている時間を合計すれば、1日も無いでしょう。

その1日にも満たない時間のために、毎日、朝から晩まで厳しい練習をするのです。


基礎トレしないで、星に願ってればチャンスは回って来るというは、明らかにデマなのです。

それは、富士山の頂上の方から来てくれると本気で信じ込むことです。

こうなると、まともな思考法に戻すのに、3か月から半年かかることは、先に述べました。


宝塚養成学校の合格だろうと、富士山だろうと、ハワイだろうと、今いるところから進んで行くのです。

そして、チャンスは、入試会場、富士山の登頂口、ハワイに到着後にあるのです。

それを物に出来るかどうかは、これまで乗ってきた船をちゃんと漕いできたか、にかかっているのです。

たとえ転職や独立をするにしても、これまで乗ってきた船をちゃんと漕いできたか、が問われる訳で、と言うことは、いま乗っている船をちゃんと漕ぐことが重要だと言うことなのです。


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