現実と向かい合うことからスタート | プラクティス

現実と向かい合うことからスタート

「仕事」「会社」「就職」「政治」などについて質問があったので、お応えします。

下の写真をご覧ください。

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これは、ある商店街の日曜の午後の風景です。

これが、今の世の中の「現実」です。

まず、この現実を直視しないことには、何も始まらないので、現実をよく見てください。

よく見たら、本題に入ります。


どうも日本人は、自己責任の概念が希薄で、すべてを会社か、政治のせいにしようとする傾向があります。

結婚している専業主婦の場合は、すべて旦那のせい、あるいは旦那の会社のせい、みたいにする傾向があります。

でも、よく考えてみてください。

最近、液晶TVを買った家庭は、その液晶TVが壊れてないのに、2台目、3台目を買うでしょうか。

買う訳がありません。

では、そこで増税されたら、どうでしょう。

ますます買いませんね。

これは、話が簡単です。

誰でも理解できます。

でも、その逆を考える人は、本当にごくわずかなのです。

その逆とは、こうです。

名前は何でも良いのですが、仮に「アベノミクス」なるものがあって、その効果があったとして、給料が1万円増えたとしましょう。

その場合、液晶TVを買いますか?

おそらく、買わないでしょう。

では、給料がいくら増えたら液晶TVを買い足しますか。

家には、もう十分に液晶TVがあるという前提です。

リビングにも、子供部屋にも、あります。壊れてません。十分見られます。

ボーナスも10万円もアップしたとします。

買いますか?

ほとんどの人が、買わないでしょう。

と、言うことは、我々が物を買いませんから、シャープの大量リストラは、止まらないし、加速していく訳です。

シャープに材料を納めている会社も、シャープの周りの飲食店も、経営が傾いて、雇用が消滅していくのです。

先日、NECはスマホ事業から撤退しましたが、撤退して雇用が失われるのは、我々がNECのスマホを買わないからです。

他の日本製品も、すべて一緒です。

結局のところ、我々は、多少、給料が増えたところで、買わないのです。

買わないから雇用が失われ、雇用が失われるから、街も寂れるのです。

つまり、これって、「政治」や「会社」のせいではなく、我々が物を買わないのが一番の原因なのです。

故に、会社のせいや、政治のせいではないのです。

日本の農業が危ないのは、消費者が日本の物より、外国の物を選択するからです。

日本の雇用が危ないのは、消費者が日本の物より、外国の物を選択するからです。

政治に、失業率を何とかしろとか言っても、消費者が、シャープの液晶TVを買わないから、大規模なリストラが行われる訳で、シャープの液晶TVは買わないけどシャープの雇用は維持せよとか、政治で何とかしろって、ものすごいお門違いなのです。

でも、何故だか日本では、さも正しいかのように、まかり通っています。

(自動車は買わないけど)自動車産業の大規模なリストラには反対、非正規社員を減らして、正社員を増やせ、みたいなことを国民総出で言っています。

これって、帰省ラッシュで、(自分も車に乗っているのに)周りの車を見て、混んでると文句を言うのと一緒です。

日本人のIQが、震災や真夏の疲れもあって、ものすごく下がって、思考停止しているのです。



ここで、もう一度、まっしろな気持ちになって、写真を見てみてください。

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通販サイトで安く買えて届けてもらえる現代において、多少、給料が増えたからって、商店街で物を買うでしょうか。


仮に、給料が増えたと仮定しても、昔の人ごみが戻ることは、ほぼ無いでしょう。

もう、わざわざ出向いて、高いお金を出して買って、それを持って帰ることはしないのです。

大型ショッピングモールへ行った方が、車で行けるし、安いし、品ぞろえが豊富だし、そっちに人は流れるのです。


故に、商店街で働く人の雇用が回復することは、無いのです。

他のところで雇えとか言ったって、他だって苦しいのです。

日本の商業の中心地の銀座だって、人が少なくてお店が潰れる時代です。


もし、何とかしたかったら。

まず、この現実を直視して、「景気」や「政治」に頼ろうとする思考停止を止めることです。

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「景気」が良くなったら、商店街から物を買いますか?

「政治」が良くなったら、商店街から物を買いますか?

「買うような気がする」は、メディアに洗脳されている証拠ですから、もう1度、最初から読んでみてください。

ここで、感情に流されて思考停止してしまうと、タイタニック号にただ乗っているだけになってしまいます。


「景気」と「政治」が良くなった時に、アマゾンの方が1万円安いのにもかかわらず、商店街から物を買うかって話です。

買わなければ、商店街から雇用が失われます。

で、ある商品が、「あなたが売る側の立場」だった場合、「明日はわが身」になる可能性が高い、と言うことです。

あのシャープでさえ、そうなのです。

あのJALでさえ、そうなったのです。

大企業でもそなのですから、他は言わずもがなでしょう。


こういうと決まって公務員みたいな思考停止パターンが出てくるのですが、ギリシャは公務員を多くして国が破たんしました。

簡単に言うと、液晶TVが売れない、税収が増えない、雇用が失われて失業手当や生活保護は増える、全体の税収が減っているのに、公務員は減らない、国が赤字、と、こういうことです。

公務員は、国民の血税で生きるドラキュラみたいなもので、本来なら最低賃金でやるべきものなのです。日本人は優しいので人並みに給料をあげたら、国が厳しくなっても、給料を返上する公務員は居ないという悲しい事態になってしまいました。

これを夫婦で喩えると、給料が減って、支出が増えて、それなのに旦那(あるいは妻)が、お小遣いの減額に同意しないようなものです。

いままで5万円もらっていたのだから、家が苦しくても5万円もらえる権利があるみたいな話です。

本当に国のため、公務のことを思っていたら、多い分は返上するハズなのですが、世の中は綺麗ごとでは済まされません。


以上で、とってもよく解ることは、「政治」も「景気」も「国」も、当てにならないと言うことです。

これは嘆かわしいことではなく、そもそも当たり前のことです。

発展途上国なんか、「政治」も「景気」も「国」も当てにせず、いけいけドンドンで成長しています。

かつての日本もそうでした。

自分の人生と言うものは、自分で切り開いていくもので、「政治」や「景気」や「国」が何とかしてくれるものではありません。

依存している時点で、もう、おかしいのです。

日本は、日本人全体が、過去の幻想と言う、わけのわからないものに依存して、おかしくなっているのです。

「会社」に何とかしてくれって言ったって、その言ってる本人も、会社の物を買ってなかったりするのです。


この現状を打破するには、どうしたら良いでしょう。

それは、意外なほど簡単です。

現実を見ることです。

依存心を捨て、思い込みを捨て、力を抜いて、現実をありのままに見れば、突破口が見えてきます。


「あなたの面前にあるものを観なさい。そうすれば、隠されているものはあなたに現されるであろう。明るみに出ないまま隠されているものはないからである」


多くの人が、メディアに踊らされず、現実が見られますように。

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