就職ガイダンス | プラクティス

就職ガイダンス

夏休みに「就職ガイダンス」を開催しようと思います。

学生さん、集まれ~。

就職している人は、「転職ガイダンス」だと思って聞きに来ても役に立つと思います。

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・ことの経緯

最近、就職の面接に携わることが多いのですが、そのうち10人に8人か9人は、書類選考の時点で、サヨウナラなのです。

残る1や2人も、面接で、う~ん、だったりします。

また、雇ったら雇ったで、続かなかったりします。

これが、10人中、5人とか半分だったらまだ良いのです。

受ける側からすれば、50%の合格率は悪くありません。

でも、10%を切ると、これは問題です。

10人受けたら、9人落ちるって、それは厳しいです。


ただ、これは、採用側が厳しくなったと言うより、受験側が甘いというか弱くなったことが大きいのです。

日本の法律では、採用条件を厳しく明記することが出来ないので、受験する側はなぜ落とされたのか、よく解りません。

でも、採用側からすれば、よくこの履歴書で合格できると思えたか不思議なものが多いのです。


たとえば、プロ野球の入団テストの応募用紙に、

「野球は未経験ですが、高校の頃にバスケをやっていて運動は好きでした。頑張りますのでよろしくお願いします」

と書いてくるようなものです。

おそらく当人には、なーんの悪気も無いのです。相手をバカにしてる気は無いのです(多分)。自分はやる気があると思っています(おそらく)。

何と言うか、採用側と受験側に、ものすごい深い溝があるのです。


で、おそらく10人中、2人くらいは、知らないだけで教えてあげればわかると思うのです。

いくら「未経験者OK」と書いてあっても、それは業務上の経験を問わないだけであって、「まったく何にもやってないなら、その事実がやる気がない」って証明なのです。

たとえば、バイク関係の会社を希望して、免許を持ってなかったら、それはやる気がないってことなんです。未経験以前の問題です。

就職の為に、嘘八百を書くのは、相手の時間をとらせるので失礼ですし、自分に嘘までついて勤めるのは、続かないですし、自分を裏切る行為ですし、百害あって一利なしです。

それって、どうしても結婚したいがために、無理やり相手に合して、結婚式が終わったら、やっぱり違うと気が付いて離婚みたいな、自爆テロで、お金も使いますし、時間も使いますし、回復まで時間がかかって、ボロボロになって、いったい何がしたかったんだって話になります。

これの就職バージョンが、とても多いのです。


とにもかくにも、「仕事はあなたが日常で行っていること」である必要があります。

もし、それが無かったら、仕事よりもそっちを探す方が重要です。

でなければ、どうせ続かないからです。

と言うか、学生の時に何をしていたんだって話ですし、社会人になってから今まで何をしていたんだって話です。


掃除が好きで普段やっているから、そうじ関係に。

パン作りが好きで普段つくっているから、パン屋さんに。

これが正しい就職です。

たまに、好きなことは続かないとかのたまう人が居ますが、そういう人が好きじゃないことをやったら、もっと続かないのです。

パン作りが好きで普段つくっている人が、掃除をやれば続くという意味がわかりません。


やっちゃいけないのは、給料とか、条件で選ぶことです。

それは、結婚相手を、給料とか、条件で選ぶことと一緒です。


仮に、プロ野球チームがあって、そこにド素人の人が入団してしまったら、チームの雰囲気は一気に悪化してしまうのです。

なぜなら、足手まといが1人増えるからです。

これをもって、職場が厳しいとか、職場の人間関係が悪いとか、人のせいにしてはいけません。

それは、野球をやってきてないのに、入団して甘い水を吸おうとした自分がいけないのです。

逆に、プロ野球チームに、野球がメチャ上手い人が入団したら、チームの雰囲気は良くなって、周りの人間関係も良好になるのです。

なぜなら、仕事は仲良しを作りに行くところではなくて、結果を出しに行くところだからです。


そのためには、あなたが得意なことである必要がありますし、得意なものが無ければ、今から得意なものを身に着ける必要があります。

学生の場合は、これから夏休みがあり、卒業まで時間がありますから、それまでに身に着けられます。


よく、内定が決まって遊んでしまう大大大馬鹿が居ますが、そういう人の未来は暗いです。

プロ野球で言うと、内定が決まって、後は入団まで遊んで暮らしちゃうようなものです。

仮に入ったところが悪かった場合、転職しようにも資格も経歴もなくては、辞めれないし、辞めても他に行くところがありません。

他の人は、内定が決まっても、外国に留学したり、資格の専門学校などへ行って自己練磨しているのです。

それをしなかったら、せっかく内定をとっても、うさぎとカメのうさぎになってしまいます。


もう日本は、昔のようなバブル期じゃないことを深く、深く、深く認識する必要があります。


東大や、慶応の子が、内定後も、ヤバイと言って就職に向けて勉強しているのに、そうでない学校の子が、余裕ぶっこいて勉強しないのが現実なのです。

これは、おそらく他の学校の生徒が見えないので、危機感を感じられないのだと思います。


就職をするのは簡単です。

ただ、就職をするまでに当然必要な準備があります。

それは履歴書の書き方や、面接のテクニックではありません。

それで入った人が、バーンアウトしたり、ウツになったり、続かなかったりするのです。

そうなってしまっては、もともこもありません。

それよりも何よりも、思考の基礎体力をつけることです。

思考の基礎体力とは、変な思い込みを捨て、食わず嫌いを捨て、過去の経験で判断せず、現実を見て考えることです。


たとえば、女性の場合、卵子の数は、あらかじめ決まっています。

1ヵ月に約1000個の原始卵胞が失われ、全ての卵子の数を使い終わると、もう子供を宿すことは出来なくなります。

こういう科学的な事実があって、仮に卵子の数が少ない人が居たとします。

その人が、自分は30歳まで仕事をすると就職の時に決めたとしましょう。

仮に、その人の卵子が29歳で尽きるとします。

こういう場合に、おそらく、その人の人生設計は根本から変わると思いませんか。
(たとえば、「AMH検査」で、それを検査することが出来ます)


30歳以上でも子供は生める(思い込み)。

食わず嫌い(検査で確かめるのは面倒だからしない)。

過去の経験(今まで健康だったから健康に違いない)。

こういう何の根拠もない思い込みで決定すると、後で取り返しのつかないことが、いくつかあるのです。

高齢出産での障害児の増加や、めぼしい結婚相手の減少など、若い時には見えないことが多々あります。

こういうことも知った上で、判断した方が良いでしょう。


思考の基礎体力とは、こういうことです。

「自分には何が向いてるカナー」、とかではなくて、まず必要な情報を知ることです。

そして、「仕事はあなたが日常で行っていること」である必要がありますから、日常を充実させることです。

やりたいことをやることです。

やりたいことが分らなかったら、何でもかんでもやってみることです。


ただし、お酒、ギャンブル、ゲーム、自分探し、恋愛、食っちゃ寝るは、駄目です。

それらは理想的な現状維持で、やればやるほど、あなたの魅力が減ります。

動物脳が過活性した欲望の奴隷です。


若いうちは、やりたいこと、なんでもできるのですから、やりましょう。

人生の幸せは、やりたいことが出来ることです。

やりたいことを仕事にすれば、それは仕事ではなくなるのです。


銀行強盗以下ならやめなさい

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