まだたくさんの命がつかえるのに | プラクティス

まだたくさんの命がつかえるのに

命はとても大切だ

人間がいきるための電池みたいだ

でも電池はいつか切れる

命はいつかなくなる

電池はすぐにとりかえられるけど

命はそう簡単にとりかえられない

何年も何年も

月日がたってやっと

神さまから与えられるものだ

命がないと人間は生きられない

でも

「命なんかいらない。」

と言って

命をむだにする人もいる

まだたくさんの命がつかえるのに

そんな人を見ると悲しくなる

命は休むことなく働いているのに

だから、私は命が疲れたと言うまで

せいいっぱい生きよう



この詩を書いた宮越由貴奈さんは、5歳のときに発症した神経芽細胞腫という病気で、5年半にも及ぶ闘病生活の末、11歳という短い生涯を終えました。

これは、亡くなる4ヶ月前に書いた「命」という詩です。


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