頭ではわかってるのに出来ない | プラクティス

頭ではわかってるのに出来ない

世間では「頭ではわかってるのに出来ない」ということがよく言われています。

今回は、これがいかに支離滅裂か、紐解いてみたいと思います。


原因はいろいろ推測できますが、一番大きいのは、机上教育の弊害でしょう。

頭でわかって手だけ動かせれば正解になるテストと、他の区別がつかなくなってきているのだと思われます。

それが当たり前になってしまい、疑うことさえ出来なくなっているのです。

ですが、それは机上のテストだけのことで、他のことも同様に、「頭でわかった」途端に「出来る」ようになったら、世話ありません。


泳げない人が、手を交互に動かして、足をばたつかせれば泳げるとわかった。

じゃ~泳げるかと言えば、泳げないのです。


こんなの当たり前…、ではないようです。

仮に水泳に関して理解しても、

陸上なら「頭でわかれば出来る」と思うようです。

ここで全種類について語る訳にはいきませんが、

陸上だって、正確なフォームやら、タイミングやら、難しいのです。


あるいは、運動じゃなくて仕事だったらと言うかもしれません。

TVのアナウンサーは、原稿を読むだけと言えば読むだけですが、ただそれだけでも難しいのです。

素人は、結婚式や式辞の3分間のスピーチでさえ、しどろもどろです。

口を動かすだけでも大変なのです。


と、言うことは、そもそも論として、こうです。


「頭でわかっていたら出来る」と思う方がおかしいのです。


「頭ではわかってるのに出来ない」のが、当然なのです。


車だって、バイクだって、教習所の学科だけで、実技は無しだったら、卒業検定でみんな落ちます。必ず落ちます。だって運転したことがないのですから。


そこで、生徒が「頭ではわかってるのに出来ない」と言ったら、あなただってこう思うでしょう。

運転してないのに、出来るわけないだろう、と。

そこで、生徒が、「運転の才能がない」とか言い出したらどうします?

あなたが教官だったら、どう思いますか?

生徒は「どうして自分はダメなんだ…」と、真面目な顔で言うかもしれません。

どう思います?


全部、的を外れていますよね。


その原因はどこにあるのでしょう。


それは、脳にあります。


脳の中の「頭でわかっていたら出来る」という間違った思い込みが原因です。


この根本の根を絶たない限り、カビのように何度でも何度でも、同じことが繰り返されるのです。


大事なことなので繰り返しますが、


頭でわかっても、出来ません。


頭でわかっても、出来ません。


頭でわかっても、出来ません。


出来る訳ありません。


「頭ではわかってるのに出来ない」のが当然なのです。


なので、「頭ではわかってるのに出来ない」と落ち込んだり、自分を責めたりする必要は一切ありません。


それが普通なのですから。


何だって練習というものがあるのです。

車だって、ペーパーテストだけで免許がとれたら、そこら中、事故だらけです。

みんな、教習所で練習するから、公道を走れるようになるのです。

みんな、プールで練習するから、水の中で泳げるようになるのです。


何事も、練習するから出来るのです。


欠かせないのが練習です。


「頭でわかること」ではありません。


「頭でわかったら出来る」という間違った思い込みを海の彼方へ捨てましょう。


その代わり「練習すれば出来る」と言い換えましょう。


出来ないのは、練習が足りないからです。それ以外はありません。


シンプルに生きましょう、シンプルに。


誰しも、練習すれば出来るのです。


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