「やらない」にお金を出すな! | プラクティス

「やらない」にお金を出すな!

プラクティス-「やらない」にお金を出すな!


恋愛小説をいくら読んでも、恋愛を学んだことにならないように、

スキーのDVDをいくら見ても、スキーを学んだことにならないように、

本をいくら読んでも、それは机上の空論です。

やはり、人と人、実践こそが全てです。


本さえ読まないのは問題外としても、

本を読んだ人でさえ、9割は行動しないと言われるように、

そういう人を対象に売れば、相手は成長しないのですから、ずっと良いお客さんで居てくれます。

そこへ連帯感や幸福感を演出すれば、確かに企業は、儲かりはするでしょう。

でも、お客さんはどうでしょうか。

何か具体的な成果を得たでしょうか。


得ないのです。


理由は簡単です。

「やらない」に、お金を出すからです。


受験勉強を避ける人が、勉強をやらないために、ノウハウを追い求めます。

痩せたい人が、運動や食事制限をやらないために、お金を出します。

成功したい人が、仕事をやらないで済むように、お金を出します。

やるためではなく、やらないためにお金を出すのです。


苫米地博士が、あれほど「やりたいことをやれ」と言っているのに、

「やりたくないことを避けることをやっている」のです。

「やりたいこと」と「やりたくないことを避けること」は全然違います。

でも、当人は、そのことに気が付きません。

気が付くためには、良い出会いがあり、なおかつ指摘してもらい、なおかつそれを自覚できるくらいのラッキーが続かなければ、ほぼ不可能です。



野球がやりたい人は、野球をずっとやっていたいのです。

野球の練習をせずに、甲子園に行く方法を探す人は、そもそも野球が「やりたいことではない」のです。

野球がやりたい人は、練習時間を捻出するためにはどうするかと考えます。野球をする時間を減らしたいなんて考えないのです。

練習を含めて、野球をやる時間を減らしたいと思う人は、野球をやめて、もっと「やっていたいこと」を探して、それで優勝を狙った方が良いのです。


学問がやりたい人は、勉強をずっとやっていたいのです。

勉強がやりたい人は、勉強時間を捻出するためにはどうするかと考えます。

勉強をせずに、大学に行く方法を探す人は、そもそも勉強が「やりたいことではない」のです。

やりたくないことを自分にやらせて、自分でイヤがって、何とかそれを避けようとしているのです。

こういう人は、少なくありません。


多くの学生は、やりたくないことをやるために、年間100万円も出しているのです。

学生は自業自得だとしても、親が可哀想です。


仕事だってそうです。

仕事の最大の問題は、「当人にやりたいことが無いこと」です。

ホンダの社長の本田さんは「世界一速い車を作ること」が、「やりたいこと」でした。

だから、ず~っと会社に居ても苦じゃなかったのです。

車の会社が欲しいのは、こういう「やりたいことがある」人です。


仕事をやりたくないから、それをやらずに済む方法を探す人ではありません。

仕事をやらないで、効率的に金をもらう方法を考える人でもありません。

副業で100万円を稼ごうとか、全然違う仕事で週末起業する人でもありません。

そもそも、だったら何で今の会社を選んだのか、という話なのです。


こういうのをお金の奴隷と言います。


「自分が無い」のです。

お金次第で、あっちへふらふら、こっちへふらふら。

で、お金を掘り当てたら、こっちだぞ~とか言って、同じような「自分が無い」人達を増やしていって、掘り尽くすだけ掘り尽くし、彼らの通った道には、何も残らないのです。

ミイラとりがミイラになる、ミイラの大行進です。


でも、9割の残り1割。

この記事を読んでいる数パーセントの人は、違います。


恋愛小説をいくら読んでも、恋愛を学んだことにならないのを知っています。

自己啓発本をいくら読んでも、仕事そのものを学んでないのを知っています。

「やりたくないことを避ける」のに頭を使う、非建設的な逃げの人生は選択しません。

「やりたいことをやる」のに頭を使う、明るくキラキラ前向き走る人で楽しいニコニコ道を選択します。

「やりたいこと」は、職業は関係ないのを知っています。

「やりたいこと」は、たとえば「世界一速い車を作る」というものです。

そのために必要だから、勉強をしに大学へ行くのです。

そのために必要な会社へ入るのです。

職業が、学生だろうが、会社員だろうが、社長だろうが、関係ありません。

職業は、ゴールになりえないのです。ただの手段ですから。

ですから、社長になりたい、起業したい、お金が欲しいなんて、馬鹿野郎です。

やりたいことの『や』の字もありません。

たとえば、やりたいことがないのに、名誉欲や、金欲で、学級委員とかになられたら、周りが迷惑するのです。

いまや国会が、国会議員が国会議員になるための自己実現の場と化しています。

彼らは国会議員になるという地位欲、金銭欲が目的だったために、夢が叶って寝てしまうのです。

結婚がゴールだった主婦や、就職がゴールだった学生が、夢が叶ったことで眠くなってしまうのと一緒です。

やりたいことをしないと、人は、やりたくないことを避けるためだけに生きることになります。

サッカーが、いつの間にかボール避けゲームになるようなものです。

炊事がイヤ、洗濯がイヤ、掃除がイヤ。

通勤がイヤ、仕事がイヤ、人間関係がイヤ。

イヤなものを避けるだけ避けたい。

お金があったら避けることが出来るのに…、あー金さえあれば…、という風に考えるのです。

後は、お金持ちを僻むか、お金が無いのを嘆くか、

あるいは、「FXで年収1億」とか、「副業で月100万円」とか、そういうのが目に留まり、ミイラ取りがミイラになって、人生が終わります。


そうならないために唯一無二、絶対に必要なのが、

「世界一速い車を作る」というような、現状では絶対に達成できない、

「やりたいことをやる」ことなのです。


「あなたが5年でも10年でも、やりたいことは何ですか?」


その、やりたいことをやりましょう。


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