ススキノ首切り殺人事件 田村修容疑者が出廷 | 猫好きのブログ

猫好きのブログ

資格試験とその応用

 田村修容疑者は取り返しの付かないことをしたと遺族に謝罪した。

 

 但しそれは瑠奈被告の親としての道義的な責任に基づく謝罪であり、自身の犯罪への関与を否定した。

 

 本人によると帰宅してからで、娘から「首を拾った」と言われて初めて殺人に気が付いたという。

 

 では何故警察に連絡しなかったのかと質問されると、直ぐに逮捕されるからだと思っていたそうだ。警察を待っていた?だったら首なし死体が発見されても身元不明のままならば、そのまま生活して時効を迎えたかもしれませんね。また病んでいる娘を突き放すことも出来なかったと言っている。

 

 つまり瑠奈ファーストということですね。両親が気づいたときには既に首は家にあり、娘を精神の変調を考えると好きなようにやらせるしかなかったということになる。これが認められると両親は不関与で無罪、娘は精神異常で無罪だ。

 

 だが検察は甘くないだろう。近年、公共の場で人を襲うような事件が結構起きているが、重大犯罪ほど、精神異常が原因ということで犯人は無罪になってしまう。検察はどう攻めるか。

 

 今回の事件は多重人格が争点となりそうだ。修容疑者によるとる娘は18歳ころから複数の多重人格が現れているようで、瑠奈は死んだと言われたそうだ。ベースとなる人格はシンシアという名前らしい。

 

 以前、多重人格のドキュメンタリーを見たことがあるが、「24人のビリーミリガン」を目撃したようでびっくりした。

 

 突然、別人格が現れたり、呼び出したりしてスイッチングするのだ。人によっては人格同士会話もする。

 

 年代、性別、性格は様々。口調、表情が全く違うのですよ。ある人格が出ている間に別人格の意識がないときがあるので、メイン人格同士、メモを取り合って情報共有していた。また滅多に現れない人格も何人かいて、名前すら知らないという、

 

 こういう場合って、別人格が犯罪を起こせば、刑法で罪に問えます?

 

 多分、弁護側は精神科医を動員して、多重人格による犯行説は無罪と主張してくると思いますよ。修容疑者自身も精神科医だから、精神鑑定の抜け道には精通しているだろうし。

 

 学問は完璧ではないからこそ、終わりなき論争が続いている。学問論争に持ち込めば、田村家全員無罪の可能性が見えてきますよ。