保護司制度 | 猫好きのブログ

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資格試験とその応用

 先日、大津市で保護司が執行猶予中の男に殺されて話題になった。

 

 普段、お目に掛かることのない保護司は国内に48000人いる。1県平均1000人ぐらいか、思ったよりも多い。1万人当たり4人ということになるから、小さな町にも保護司はいる訳だ。

 

 本来は保護観察所の職員である保護観察官の役目なのだが、現場で保護観察に従事しているのは僅か600人に過ぎず、無給のボランティアである保護司が支えているのが実情である。

 

  wikiによると保護司の仕事は次の通り

犯罪や非行に陥った者が保護観察を受けることになると、その期間中、保護観察所の保護観察官とともに、対象者と面接して生活状況を調査し、保護観察中に決められた約束事(遵守事項)を守るように指導をし、生活相談など社会復帰への手助けをする[1]。また、刑務所や少年院などの矯正施設に入っている者について、釈放後の帰住先が更生のために適当かどうかを調査し、その環境を調整する[1]

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 保護観察対象者による保護司殺人は60年振りだ。そういう事件がなかったので、保護司が自宅に保護観察対象者を招いて面談を行うことに疑問を持たれなかったのであろう。

 

 だが家を知られるということはよく考えるとかなりリスクが高い。それは別に相手が執行猶予中だからという理由だけではない。不特定多数の人を相手に仕事をする人であってもどんな人が訪ねて来るか分からない。テロが起こる可能性があるのだ。

 

 また教師、医師、弁護士のように相手に密着した職業でも感情の行き違いが起きると敬意が憎しみに転化しやすい。保護司も同様の職種だ。

 

 

 熱心な保護司は相手に頼りのされる反面、口うるさく思われるだろう。相手が会社に馴染めなければ、保護司の説得は綺麗ごとにしか聞こえない。実際、犯人はバイト先を転々とし、社会から孤立していた。

 

 それでも相手が精神的に自立していれば、保護司と適度に距離を取りやり過ごしただろうが、反抗期の中学生と変わらない精神レベルであれば、憎しみに変わる。精神的な依存心のある人ほど感情的に爆発してしまいやすいのではないだろうか。