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進化するスーパースターDJカルヴィン・ハリス

 

1934年生まれのジョルジオ・アルマーニが、7月11日に83歳の誕生日を迎えたばかりだが、その50年後の1984年に生まれたのが、他でもない英国のスーパースターDJカルヴィン・ハリス>その人であり、現在はロサンジェルスの街を眼下に見下ろすウエスト・ハリウッドのプール付き大豪邸に住む33歳の天才音楽プロデューサーだ。 

 

彼のサクセス・ストーリーに関しては、2014年12月29日(日)付ブログ“EMPORIO ARMANI for Calvin Harris”(テーマ: 音楽)の中で詳細に綴ったので、興味がある方はどうぞ。周知のとおり、彼はジョルジオ・アルマーニのセカンドライン<エンポリオ・アルマーニ>の2015春夏キャンペーンの広告にも起用された。

 

 

カルヴィン・ハリスの新作<FUNK WAV BOUNCES VOL. 1

 

2013年(当時の年収約68億円)から4年連続で、米雑誌『Forbes』が選ぶ<世界で最も稼ぐDJ>ランキングで1位に輝いているカルヴィン・ハリスが、前作『Motion』(2014年)から3年ぶりとなる5枚目のアルバムを先月30日に、

フィジカルコピー(CD)及びデジタル配信で同時リリースしたのだ。

 

新作の特徴はいくつかあるが―、

 

まず1つ目。新作には、ジジ・ハディドちゃんをMVに起用した“How Deep Is Your Love”(2015年7月)も、当時の恋人<テイラー・スウィフト>が作詞で協力し、リアーナをフィーチャーさせた“This Is What You Came For”(2016年4月)も、そしてカルヴィン・ハリスが作詞作曲し、自ら歌い上げる“My Way”(2016年9月)も収録されておらず、別コンセプトのアルバムになっている点だ。

 

2つ目。前作までは、女性ヴォーカル(全部は書かないが、例えば、“We Found Love”でリアーナ、“I Need Your Love”でエリー・ゴールディング、“Sweet Nothing”でフローレンス・ウェルチ)をフィーチャーし、自らヴォーカルも担当するなど、リスナーの感情に訴えかけてくるような、洗練されたハウス・ミュージック一辺倒の作りであった一方、

 

新作では自ら歌うこともなく、主にアメリカの黒人ミュージシャン(HIP HOP/R&B)ばかりを起用したアメリカ市場を強く意識した、従来のディープなハウス・ミュージックとは一線を画す、(アルバムジャケットそのままの)夕暮れ時のビーチで聴きたくなるような、チルアウト系のトロピカルなハウス・ミュージック・サウンドに仕上がっている点だ。 

したがって、前作までのカルヴィン・ハリスの音楽を期待して、新作を手に取ると面食らってしまう音楽ファンも少なくないはずだ(笑)。新作のタイトル『FUNK WAV BOUNCES』に注目すると、<FUNK><WAV>BOUNCES>の3つに分かれるが、音やビーチの波を意味する単語は<WAVE>だが、同タイトルは<WAV>になっているように、同アルバムには、色んな意味で“Eが足りないサウンドに仕上がっているのは明白だろう。それが“Electonica”なのか、“Ecstasy”なのか、Edge”なのか、“Emotion(感情)”なのか、“Epoch”なのか、“Experiment”なのか、“Exploration”なのか、“Evolution”なのか、その解釈は人それぞれだろうが、唯一本作をうまく形容できるそれは“Enjoy(楽しい)”だけだろうか。

 

近年、異なる音楽ジャンル毎の化学反応が功を奏し、成功している。そして今回、カルヴィン・ハリスが新作に黒人ミュージシャンばかりを起用したわけだが、その20組の面々の名前を見て、時計の針が逆回転したような感覚に陥ったのは俺だけだろうか。この流れは、カルヴィン・ハリスと人気を二分するデヴィッド・ゲッタの近年(2009年及び2011年)のアルバム制作での起用にも似たそれだが、この2人は共にデヴィッド・ボウイに影響を受けている。

 

今回の起用でまず目に留まったのが、黒人ではないが、5曲目“Prayers Up”にフィーチャーされたカナダ人のA-トラック(35歳)だ。なぜなら、彼はカニエ・ウェストのツアーにも同行するなどしていたDJのひとりであり、俺のブログでは、今から11年前となる2006年4月6日付ブログ“Forever ever? Ever, ever? Ever, ever?”(テーマ: 音楽)で取り上げた人物だが、あの日は雨が降りしきる中、横浜BLITZまで足を運んだのだ、カニエ・ウェストの日本公演<Touch The Sky Tour 2006>のために。カニエ君は今ではすっかり過去の人となり、音楽家ではなく、ファッションの人と呼ばれるまでに落ちぶれた感は否めないが、あの当時の彼は正に時代の寵児だった。

 

付け加えるならば、同公演で紹介されたのが、今のアメリカを象徴する超売れっ子のファレル・ウィリアムスその人だ。1973年生まれで、現在44歳の彼は遅咲きのミュージシャンだとも言えるが、ダフト・パンクが2013年にリリースしたアルバム『Random Access Memories』でコラボし、彼は世界的に名が知れ渡るまでに至ったよね。彼を知らない人には、彼もカニエ同様、ファッションの人だと思っている人も少なくないかもしれない。

 

そして、今から24年前となる1993年に、アルバム『Doggystyle』でデビューを果たしたスヌープ・ドッグが懐かしい今日この頃でもあるが、当時俺は大学生だったが、同アルバム収録の“Who Am I? (What's My Name?)”は未だ鮮明に憶えている。1971年生まれのスヌープ・ドッグは現在45歳であり、ハリウッドのB級映画にもよく出演している。

 

要は、カルヴィン・ハリスが、このアメリカを代表するラッパーでもあるファレル・ウィリアムスとスヌープ・ドッグを新作に同時起用し、アルバムタイトルの<FUNK>からも想像できるように、今作はEDMとは距離を置いた、或る意味、抜け感のある、70年代及び80年代風を意識したような、チルアウト系トロピカル・サウンドを創り上げたのだ。自ら歌うことも作詞することもなく、作曲、プロデュースに専念しているのが特徴だ。

 

もう2つ補足するならば、以前のブログでもオススメした<フランク・オーシャン>(29歳)が同アルバムのオープニング曲“Slide”で、2曲目“Cash Out”にはケンドリック・ラマー率いるブラック・ヒッピーのメンバーのひとり<スクール・ボーイ・Q>(30歳)が、9曲目“Faking It”にはカニエ・ウェスト繋がりの<リル・ヨッティ>がそれぞれ起用されているのだ。

 

そして今回参加した女性陣に目を向けると、3曲目“Heatstroke(熱中症)”にはアリアナ・グランデ(24歳)が、7曲目“Skrt On Me(スカート・オン・ミー)”にはニッキー・ミナージュ(34歳)が、8曲目“Feels”にはケイティ・ペリー(32歳)がそれぞれフィーチャーされている。

 

歌詞に注目しても、意外と面白い。例えば、1曲目にはピカソの有名な絵画「パイプを持つ少年」に、ゴヤールのバッグ、2曲目にはフェラーリロレックス、3曲目にはアルマン・ド・ブリニャックのシャンパンイエローダイヤモンドポルシェエルメスのバーキン、4曲目にはグッチエミリオ・プッチメルセデスクリードの香水、7曲目にはエミリー・ブラントの名前も。

 
 

 

最後になるが、カルヴィン・ハリスの新作は“遊び”心に溢れた万人受けするオススメ作品だ。続編があるとも考えられるが、同作品は、収録曲名の“Holiday”や“Heatstroke”が象徴するように、中毒性のある心地良い向けのスイートレゲエ(例えば、キャロル・トンプソンの名曲“Free”)を私的にはイメージさせるアルバムゆえ、「熱中症にくれぐれも気を付けて、(昼間ではなく)夕暮れ時に聴いてほしい。Enjoy!」なのだと、俺は勝手に解釈している。今作は、“魔法”でも何でもなく、凡人には真似できないただの“遊び”であり、進化する彼がクリエイトする音楽の断片にすぎないとはいえ、次回作が今からとても楽しみだ。

 

Have a nice day!

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