「りんごよみ」 書家・小谷由果ブログ

「りんごよみ」 書家・小谷由果ブログ

書家・小谷由果のブログです。
Japanese Calligrapher/Japanese Calligraphy Instructor

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真言宗僧侶の芳聖さまの印を彫らせていただきました。


如意宝珠のかたちの中に、芳聖さまの二字を。
如意宝珠、とオーダーをいただき、如意宝珠について調べていたところ、先日印をオーダーいただいた雲林寺の住職の方が、偶然宝珠について投稿されているのを発見!「大法輪」の昭和15年(!)の記事によると、宝珠は梵字でできているそうで、その由来に則りデザインしました。

7/24(火)と7/28(土)に篆刻ワークショップを開催します。どちらも13:00〜16:00。

両日とも、すでにご予約いただいているのは全員海外の方(アメリカ、ドイツ)なので、英語しばらく話してなくてウズウズしてる方もぜひ!笑


※7/24のみ、場所は高円寺になります。7/28は川崎です。 

↓詳細は「Airbnb 篆刻」で検索!

https://abnb.me/Eqm3lhGdkO


先週土曜、7/7の七夕・二十四節気の小暑に、東京にある古民家「東京おかっぱちゃんハウス」にて、「小暑書食〜書と食のマインドフルネス〜」と題したイベントを開催しました。


今回は、物書き料理家のマツーラユタカさんとのコラボレーション。マツーラさんの奥様で、暮らしの装飾家ミスミノリコさんもご協力くださいました。

七夕は元来、技芸の上達を願って、里芋の葉にたまった夜露を集めて墨を擦り、願いを綴る風習がありました。
それをヒントに、静かに墨を擦ること、書くこと、そして静かに食べることをマインドフルネスなワークとして実践するイベントに。

まずイベントのはじめに、みなさんの席に、様々な分野の方の文章の一節を書いたものを置いておき、それを読んでピンときたところに座っていただきます。2人組で来ても、文章でそれぞれ席を選んで別々の席へ。







そして今回のテーマである、マインドフルネスについてのお話。
マツーラさんは、「都会からはじまる新しい生き方のデザイン URBAN PERMA-CULTURE GUIDE」(監修:ソーヤー海)という本の中で、Stopの章の編集・執筆をされていて、その中でマインドフルネスについて、取材等をもとに詳しく書かれています。


マインドフルネスとは、ベトナム人禅僧のティク・ナット・ハンが提唱する「今、ここ」に目覚めていくエネルギーのこと。呼吸に意識を向けながら、ひとつのことに集中することで、その瞬間に深く触れる。今と心がつながる状態。漢字で表すと「念」。

呼吸は、まずゆっくりと息を吐く。吐き切れば自然に空気は入ってくる。その入ってくる空気で、酸素を取り込んで生きている。酸素は自然の草木がつくってくれているので、都会にいても、呼吸で自然とつながっている。

呼吸に意識を向けるサインとして、「気づきのベル」を聞く。今回のイベントでは、とても澄んだ音のする鐘をマツーラさんが鳴らしてくださり、その音を聴くだけで心が澄んでいく感じ。
そのベルは、例えば生活の中ならば赤信号に置き換えてみてもいい。今ならば専用のマインドフルネスアプリもある。

そして今ここに意識を向けるマインドフルネスなワークは、呼吸を基本として生活の様々な場面で取り入れることができる。例えば今回テーマにしている食や書も…


ということで、まずは書から。


書道、というと、学生の頃にお手本を見ながら真似て書いた習字を思い描く方が多いけれど、書にはいろんな種類があり、中でも今回テーマにしたのは「禅書」。

わたしが大学生のときに寺山旦中先生の講義で出会った「筆禅道」では、とめ・はね・はらいなどの技巧的な決めごとよりも、シンプルに「線の生き死に」という観点を説いておられました。

線は、今・ここという点の連続。しっかりと中心をとらえ、すっきりと澄んでいるのが生きている線。

その観点を初めて聞いたとき、それまですでに20年ほど書道をしていた私は衝撃を受け、それ以降のわたしの書に於いても、その観点を一番大事にしています。

そしてこの筆禅道の観点と、ティク・ナット・ハン禅僧の提唱するマインドフルネスは、非常によく似ています。

では、書のマインドフルネスの実践へ。
まず静かにゆっくりと墨を擦り、心を整えることから。硯の陸の部分で円を描くことを繰り返し集中していきます。


次に、生きている線を書いてみます。

毛先が真っ直ぐ上を向き、線の中心を通り、止まることなくすーっと引きます。


みなさん、墨を擦る時点で今ここへの意識が高まっているからか、とても澄んだ線がすぐに出ています。

次に「円相」を。


円相=丸は、線で意識していた中心に加え、円の中心を常に意識するので、バランス感覚を要します。何度も描くうちに、身体でバランスを覚えていきます。


最後に、うちわに円相を書いて、この夏の涼のおともに。

書はここできりあげて、次は食へ。




はじめに、5分間誰とも話さず静かにゆっくりといただく、「食べる瞑想」に。

すると、「柿酢ごはん」のもちもちとした食感、ふわっと立ちのぼる柿の風味、「ひらひらサラダ」の蕪や大根を噛む音、みりん粕のまろみなど、つぎつぎにあらゆる感覚があらわれてきます。
食材たちが大切にされていて、それをゆっくり味わうことで、自分を含めあらゆるものごとを大切にしている気持ちになりました。


デザートの七夕ミルクには、白キクラゲの透明感が絶妙!ココナッツミルクや柚子ピールがやさしく、天の川の織姫彦星のロマンチックな情景にぴったりでした。


〈イベント後記〉
書の方では、円相=丸を描くのが案外難しく、みなさん納得のいくまん丸を描くことに集中するという、シンプルでいて難しい時間になりました。
墨を擦る時間が長く、まん丸もなかなか納得が…ということで達成感が得づらかったことが反省点。今後小さいゴールを短時間で作ることを意識しようと思います!
マツーラさんミスミさんご夫妻に、最大級の感謝です☆
今後、企業研修などにも、このマインドフルネスのワークを導入いただけたらいいなと思っています。
山口県萩市にある、ネコ寺として有名な雲林寺様より、雲の字をネコに(!)とオーダーいただき、彫らせていただきました。


最初、雲の字をネコの顔にしていたのですが、ラフ案をお送りしたときに、後ろ姿にも見える…!と仰られ、それもいいですね!ということでこのかたちに。



印本体は白い直方体だったのですが、本体も後ろ姿にしてなでなでしたくなって、磨いてみました。そしてやはりなでなでしてしまいました。


この印は早速雲林寺様のオリジナルグッズに展開されるそう!とても楽しみです。雲林寺を訪れる方々にも楽しんでもらえたら嬉しいです。

<つむぎやマツーラユタカさんとのスペシャルコラボ企画!>

小暑書食

〜書と食のマインドフルネス in 古民家〜


・日時:2018年7月7日(土)

    11:00〜14:00(開場10:45〜)

・参加費:4,500円(税込)

・定員:20名

・持ち物:なし

・場所:東京おかっぱちゃんハウス

(東京都練馬区上石神井3−30−8)

https://www.okappachan.com/

・講師:マツーラユタカ(つむぎや)、小谷由果(書家)

・予約方法:下記「小暑書食 予約フォーム」よりお申し込みください

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小暑書食 予約フォーム

 

7/7は二十四節気の小暑であり、七夕です。

七夕は元来、技芸の上達を願う日。サトイモの葉にたまった夜露を集めて墨を擦り、その墨で願いを綴る風習がありました。

今回この七夕の日に、墨を擦り文字を綴ることをヒントに、「マインドフルネス」をテーマにした書と食のイベントを開催します。

 

「マインドフルネス」とは、シンプルに言うと「今、ここ」に目覚めていくエネルギーのこと。

呼吸に意識を向けながら、ひとつのことに集中していき、その瞬間に深く触れること。

意識の向け方を変えることで、自分の五感に気づき静観するというものです。

漢字であらわすところの「念」。今の心とつながる状態をあらわします。

 

禅や瞑想、ヨガなど、様々なことに連なり、最近ではIT企業がビジネスシーンの中に瞑想法を取り入れるなど、忙しい現代社会において、静かに自分自身と向き合うことの大切さが見直されています。

 

瞑想というと、お寺の座禅のようなものを思い浮かべる方も多いと思いますが、本来瞑想は自由で、特別に整えられた場所だけでなく、生活の中でも実践できるものが多くあります。

 

今回は、墨を擦り文字を書く「書道」と、静かに食べ物と向き合う「瞑想ごはん」の時間を体験していただきながら、五感を研ぎ澄ませた時間を味わっていただきます。

 

書の体験では、まずゆっくりと墨を擦ることから始め、字の上手下手などにとらわれず、禅書の中から象徴的な「円相」を書いていただきます。「円相」は丸を一筆で書いたもの。悟りの境地や真理を表すと言われますが、その意味は、見る人の中にゆだねられます。

最後に、うちわに円相を書き、この夏の涼のおともとしてお持ち帰りいただけます。

 

食の体験では、物書き料理家のマツーラユタカさんが、七夕を意識した季節の食材を取り入れたごはんをご用意。マインドフルネス・イーティングのレクチャーを聴きながら、普段のごはんの時間では味わえない、瞑想的な食の時間を体験していただきます。

 

七夕の古民家でのマインドフルネス体験。ぜひご参加ください。

 

 

<講師プロフィール>

 

マツーラユタカ(つむぎや)

物書き料理家。金子健一ともにフードユニット「つむぎや」として活動。

“食を通して人と人、満ち足りたココロをつむいでいく”をモットーに、書籍や雑誌、イベントなどで創作和食を提案。

「和食つまみ100」(主婦と生活社)など著書多数。最新刊「お昼が一番楽しみになるお弁当」(すばる舎)が好評発売中。

地元である山形県鶴岡市など、ご縁ができた土地の風を運ぶ活動にも力を入れたり、様々なジャンルの人とコラボして、瞑想的な食のワークショップなども行っている。

雑誌「Discover Japan」ではコラム「ソウルフードトラベラー」を連載中。

http://www.tsumugiya.com/

 

 

小谷由果

書家・篆刻家。五風会所属(真鍋井蛙先生主宰) 

3歳から大東文化大学書道研究所「大東書道」で書を学ぶ。その後、書を田中節山先生、篆刻を真鍋井蛙先生に師事。

書や篆刻のイベント開催の他、筆文字ロゴ、デザイン篆刻、お名前デザイン書、店舗ディスプレイ、撮影用手紙、デザイン書雑貨等で活動中。

https://www.cotaniyuca.com/