BRICSで自国通貨建て取引プラットフォームが立ち上がる

🌍ロシア・ラブロフ外相、BRICSは自国通貨建て取引プラットフォームを開発中  RT

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、ニジニ・ノヴゴロドで開催されたBRICS外相会議で、BRICSは加盟国が自国通貨で取引を行うプラットフォームを構築中であると述べた。
これは、加盟国が国際通貨・金融システムの改善を目指しているものだ。近年、加盟国の著しい増加に伴い、加盟国間の自国通貨取引は活発化し、対応を急いでいる。

今月初め、ロシアのアントン・シルアノフ財務相は、BRICSが金融取引を円滑化するためにブロックチェーンベースの共通システムを立ち上げる可能性を探っていることを明らかにしていた。
ロシア中央銀行のエルビラ・ナビウリナ総裁は1月、ロシアとBRICS諸国との自国通貨建て取引の割合が、2年前の26%から85%に増加。また、2022年のウクライナ紛争開始後、ロシアの銀行はSWIFT(※)から排除されたため、SWIFTに疑念・反感を抱く国が増加していることも要因の一つだ。

BRICSは現在10か国で構成。米国を除く3つの超大国といくつかの地域大国が加盟しており、今後も拡大する見込みである。
これらの国々は世界の天然資源や食糧、労働力などの大部分を有し、BRICS内の取引高も順調に伸びている。

経済分析会社Statistaによると、BRICSは2020年に購買力平価で世界の総GDPに占めるG7のシェアを追い抜いた。2023年の時点で、BRICSは世界のGDPの合計32%を占める。

※ SWIFT:国際金融取引(銀行間)のメッセージをやり取りするためのプラットフォーム(米国主導)
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(コメント)
今回のBRICS外相会議は今年10月に開催されるBRICSサミット(ロシア・カザン市)の準備会議である。

米ドルの基軸喪失とG7・EUの凋落の中で、BRICS内取引が活性化され、加盟国の経済成長も著しい。
加盟国内取引を円滑に処理するためには「脱ドル化」と「自国通貨建て決済」が必要であり、SWIFTに代わるシステムが必要なのだ。
すでに、BRICS内ではロシアのSPFS、中国のCIPSという国際決済システムが稼働しており、その延長線上に構築されていくようだ。

また、加盟申請がすでに30か国に達しているらしく、加盟手続きも急ピッチに進められている。BRICSは「第2国連」の様相を呈してきた。

10月22日~24日のBRICSサミットに注目が集まる。米国大統領選挙直前だ。

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https://rt.com/russia/599079-brics-platform-transactions-national-currencies/