デザイナーの印刷実験〜その1 | 東京平版のブログ

東京平版のブログ

東京 神楽坂にある、デザイン・制作/製版・印刷会社

今回は、勉強の為に特殊な紙に印刷してみました。



紙「Fボード」:

大和板紙さんが作っている再生板紙です。
この紙、古紙配合率85%!という超リサイクルペーパーなんです。
普段の仕事で使うことは稀なのですが、
これからの環境や資源の問題を考える上でも魅力的だったので、使用しました。
見た目は段ボールの様な色で、
厚みは270g/㎡(シリーズの中で最も薄いもの。最厚は450g/㎡!)という分厚い紙です。
今回は、このような厚い紙なので校正用の単色機で刷ってもらいました。


東京平版のブログ-Fボード



 表面を拡大すると細かく砕かれた紙の粒や、
 和紙に見られるような繊維も見えます。







刷色は「スーパーブラック」を指定しました。


東京平版のブログ-スリーエイト



 東京インキさんの「888(スリーエイト)」
 名前からして黒そうです。







今回、イラストレーターの「効果→スタライズ→光彩(外側)」で文字につけた影がキレイに出るかが心配でしたが、写真の様にキレイに再現されていました。スクリーン線数は150線です。


東京平版のブログ-光彩(外側)



 細かい影もキレイに出ています。







印刷の現場に行くと、
普段PC上でデザインしているだけでは実感できない
「印刷の不思議」を目の当たりにしますね。
これからも立ち会いの出来る時は積極的に現場に向かおうと思います。

[D-Room 藤井]