韓国済州島(チェジュ)発大邱(テグ)行
アシアナ航空8124便
大邱着陸直前に
非常口付近の旅客が
ドアを開けてしまった件
ニュースを見た方も多いと思います
開けた本人は飛び降りようとしたところ
Crewや他の旅客に取り押さえられた
とっさの出来事で
シートベルトを締めていたCAも
ドアの開閉を防げなかったのかもしれない
前代未聞の出来事
35年以上乗務していたが
このような事件は聞いたことがない
関連動画を見てみたが
ドアが開いたまま着陸したようだ
風圧がすごかったはずだが
着陸直前なので人も物も
開けた本人も
外に吸い出されることはなかった
飛行機はエアバス社のA321型機
この飛行機のドアは
開けると機体外側にスライドする方式
それでも開いたドアに空気があたり
空気抵抗で飛行機のバランスが崩れたはず
その分パイロットも大変だったと思う
もう一つ心配したことがある
機種にもよるが
非常用にセットしているドアを開けると
脱出シュートも自動的に膨張してしまう
脱出シュートが展開していたら
シュートはバタバタしてしまうし
さらに空気抵抗が激しくなる
ニュース写真を見ると
脱出シュートは折りたたんだまま
ドア外側下部にぶら下がっていた
この機材は自動膨張しないタイプなのかもしれない
とにかく無事に着陸してよかった
これが巡航高度で飛行中だったら
ドアは絶対に開かない
飛行機のドアは開くとき
いったん機体内側に入り込み
それから外側に展開する仕組みになっている
飛行中
機内は0.8気圧程度に与圧されている
富士山の6合目あたりの気圧
そして
機外は高度が高ければ高いほど
気圧が低くなる
飛行中の機内は
気圧差の関係で
空気がいつも機外に出ようと
すごい力が働いている
ドアは気圧で押されていので
機内側に入り込めない
そのためドアハンドルはびくとも動かない
稀ではあるが
トイレに行くつもりが
脱出用ドアに向かってしまう人がいる
そしてかがんで窓をのぞき込む
それなら外が見たいのだな
CAもそう判断する
ところが
かがまずにドアハンドルを触るそぶり
CAがあわてて飛んでいく
お客さん、トイレはこちらです
T・K ♂
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