職人は見てるゾ

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工事現場に出向いて仕事する。
私の場合は「掃除」が主たる作業ですが、場内整備とか監督の手元とかもやっていたりします。
養生する・養生撤去・外壁洗浄等々、掃除屋とひとくくりにされていてもやることは千差万別。

工事現場で、現場全ての状況・職人さんを取り仕切っているのが現場監督
その「現場監督」の采配一つで現場が活性化したり、沈滞化したりするのもまた人間の慣[なら]わしか。
今日はこんな感じで自己主張含めた現場の「顔」などをチラ見してみようか、と。

自分ら業者にとって「良い現場監督」とはどういった人を言うのか。
現場の職人が言ってくる我儘を悉[ことごと]く聞いてくれる監督」が一番なのでしょうがw、そんなことを全て聞いていたら現場は回りません。
ちょっと考えてみました。
というのも、だいたいが同じいつもの工務店で作業をしているのに「やりやすい現場」と「行きたくない現場」が出来上がるのは一体何故なんだろうかと。
答えは意外に面白い所にありました。

良い現場というのは人と人との風通しが良いことが第一です。
それにはセオリーがあります。
まず「ホウ・レン・ソウ」がしっかりしている所は、風通しが良い条件の一つです。
「報告」「連絡」「相談」ですね。
少人数であれ、多人数であれ、人数に関係なくこの「報」「連」「相」は工事現場での必須条件だと思うのです。
誰もが失敗をする可能性があります。誰もが問題を起こす可能性があります。誰もが事故怪我を起こす可能性を秘めています。工事現場なんてそんなもんです。
その“まさか”の時の「ホウ・レン・ソウ」がきちんとなされていれば、問題は最小限の影響で済みます。
そのためには何をすればよいのか。
判り切ったこと。
「朝礼」です。

この「朝の連絡会」を職人全員で行う事で、随分と間違いが少なくなります。
その日、その業者が「何を」「どのように」進ませるのかを確かめ合う時間です。この時間をケチってはいけません。
そしてそこで「何を担当する業者が来ているのか」「その業者は何人来ているのか」「お弁当は必要かw」なことが判るわけです。
私も最初にこの仕事を始めた頃、結構違和感を感じましたことをここに懺悔(ハ?
ラジオ体操やって整列して監督から「本日の作業内容・作業人員・安全注意事項を言ってください」的なこと言われて「いやいや、そんなことに時間を使うのかよ」とか何とか。
しかし、コレを続けていくうちに「あー、大事なことだな。どの業者がどこで何をするのか、この朝礼で把握できるんだから」と考え方が変わりましたね。
昔からやっている事なのでしょうが、新人君だった私にとってこれは結構新鮮にも思えましたしね。

さて、ここまでは「朝礼をしているグループ」の話。
では朝礼をしないで作業を始める現場だとどうでしょうか?
簡単です。
「間違いが多発する」
それと
「職人ががさつ(乱暴)になる」
ですね。
これは私が感じた限りの話なので、公言しないでくださいw

朝礼をしない。
つまりは職人同士の意思疎通ができないで仕事を始める。
当然、職人同士の相番(作業する場所がぶつかってしまう)もあるでしょうし、作業順序が狂ってしまう事もままあるでしょう。
電気屋さんが器具付けしようとしたのに塗装屋さんとかぶってしまうとか、水道設備を設置してから棚板をつけるはずが、既に板が乗っかってしまい設備業者さんに面倒が起こるとか。
モノには順番があるのです。
朝礼をしないことによるコミュニケーションレスが発生してしまうのです。
まだ連業者(関連業者、いわゆるその施工管理会社専属の気心知れた職人さん)方だけならば問題はないのでしょうが、たまに「設計会社指定業者」とか「オーナー指定業者」果ては「地元業者を一定数使わなければならない縛り」など、一緒に仕事した事の無い方たちが湧いて出ることがあります。

その方たちは私ら関連業者は面識ありません。どのような手法で作業を進捗するのかもわかりません。
そんな方々と一緒に仕事すると決まって手違い間違いが発生するものです。
勿論、お互い「プロ」ですから自分の仕事にプライドと、プロならではの高邁な意識を持っていることは否定しませんが。
それとコレ(コラボするときの態度・対応)は別だろ。
って思いますけどね。

結局、「仕事をする」ってことは、自分だけの作業ではなく、他者(他社)への配慮心が無いと、進まないんですよ。建物って一人で作れるわけではないんですから。
その、最良・最高の建物を建築する最大の「妙薬」は“連携”。これに尽きると思います。
そしてその連携を形作る最初のきっかけが朝礼
次に職人さん同士の思い遣る気持ち
技術を持ってるのは当たり前、そしてその工事現場の監督が旗を振るのも当たり前。
いかにして、集まった職人さん方に「気持ちよく」そして「彼らが持っている技術を惜しみなく出してくれるか」を采配するのが現場監督のお仕事。
ただ「技術を持っている人を集める」んだったら手配師でもできる仕事。
工事現場ってそうじゃないんですよね。
頭数集めるだけでは何もできません。

それを勘違いしている現場監督がいるのもまた確か。
一体、「それはちがうよ」っていうことをいつになったら気付いてくれるのか。
とりあえず、鎌倉・横須賀の現場には積極的に関与することは控えようと考えていますw

 

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