TKC東京都心会 創立20周年記念式典 式辞

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 平成27年7月7日、目黒雅叙園にてTKC東京都心会創立20周年記念行事が行われました。


創立20周年式典式辞


 本日はご多用の中、TKC東京都心会の創立20周年の記念行事にあたり、TKC全国会粟飯原一雄会長先生、TKC首都圏地域会の会長先生方、また株式会社TKCの角一幸社長様、さらには大同生命保険株式会社の工藤稔社長様をはじめ、多くのご来賓の方々にご列席賜りました。誠にありがとうございます。

 また、ご参集いただきました会員、職員の皆さま、TKCセンター、提携・協定企業、関係会社の皆さまにおかれましては、日頃より当会活動の趣旨をよくよくご理解たまわり、そのご理解のままにご支援いただけておりますこと、高い席からではございますが、衷心よりお礼申し上げたく存じます。誠にありがとうございます。

 そしてこの記念行事のためにご尽力いただきました実行委員会の皆さま方、誠にありがとうございました。橋本徳行実行委員長、濱路義朗研修所長、本当にありがとうございました。


 さて、ご案内の通り、TKC東京都心会は、創立20周年という大きな節目を迎えました。思えばこの20年とは、不安と混乱と迷いの時代でございました。政治も経済も文化も、そして私たちの業務そのものも、過去との完全な離別を模索し、もがきを繰り返す時間でありました。新しい時代の幕は昭和63年に開けました。FXシリーズの登場です。予期せぬことでしたが、次代を拓いたこの画期的システムは、巡回監査の技法を崩す因ともなりました。巡回監査は迷走をはじめました。その7年後、経営計画を策定するシステムが、会計事務所の新しい業務として開発されました。「継続MAS支援システム」であります。会計人が自覚しようとしまいと、この年より、会計事務所は「税務のための会計」から、「経営のための会計」にも足を踏み入れることになりました。その象徴的な年に、TKC東京会は5会に拡散して、新しい時代を拓いたのです。

 平成15年に、ようやく「巡回監査支援システム」が登場し、監査の技法は統一されました。平成16年には「電子申告」がスタートしました。ここに、現場での業績確認、巡回監査、申告手続、つまり帳簿の作成にあたる入口から出口までが、すべてIT化されました。さらに平成18年には会社法が施行され、法律の要請に基づき、会計帳簿は適時に正確に作成しなければならなくなりました。これを受け平成23年から「記帳適時性証明書」が株式会社TKCから発行されるようになり、流れに乗るように平成25年には「中小会計要領」が公表されました。また、同じ年「経営革新等支援機関」という中小企業を経営的側面から支援するあらたな制度が誕生し、税理士、なかんずくTKC会計人への期待はますます高まりました。そしてその期待に追い打ちをかけるようかのように、TKC会計人の関与する中小企業専用の画期的融資商品「極め」が産声をあげました。


 こうして俯瞰いたしますと、この20年という時間は、IT技術の目覚ましい進化を会計事務所業務に取り込む移行のための20年であり、会計人が経営助言を武器に経営をはじめるという脱皮のための20年であったといえましょう。この間、会員の迷える心を鼓舞し、指導し続けてこられた、歴代会長、執行部、理事の皆さまのご苦労は、いかばかりであったことでしょう。私たちをここまでお導きくださったことに、心より感謝申し上げ、その栄光の記録を『記念誌』にまとめ、永遠に留めさせていただきたいと存じます。

 こうして土台が築き上げられました。すなわちこの20年で、「TKCブランド」は、みごとに完成したのです。


 現在、TKC全国会は、2021年に迎える創設50周年を目指し、政策課題を掲げ、戦略目標達成に向かって積極的に活動を展開しています。第3ステージと位置付けられている2019年~2021年の「テーマ」は、「TKCブランドを駆使して、社会変革に挑戦する!」です。TKC全国会はすでに「TKCブランド」を駆使して、国家と行政と海外等にと働きかけております。とすれば第3ステージの主役とは誰か。それは地域会です。地域会とはすなわち支部であり、会員事務所であり、ほかならぬ皆様です。

 最前線で、局地的に会計事務所が、「TKCブランド」を駆使して付加価値経営を実現し、地域に巡回監査を普及していくのです。会員事務所がこれから手にしなければならない「TKCブランド」とは何でしょう。

 自計化+巡回監査+中小会計要領+書面添付+中期経営計画+記帳適時性証明書=「極め」です。これをワンパックとすることが、中小企業を指導する「力」となります。ブランドとは「力」です。そして道具すなわち「武器」です。

 しかし、このワンパックが1社の中小企業に完全に届くまでに、5年という時間がかかります。つまり今日、この日から、ブランド力を手にする事務所経営をはじめることで、2020年、すなわち第3ステージがようやく実質的に迎えられるのです。そうして2021年までFX2による自計化を休みなく続けたらどうなるか、2026年の事務所の姿が思い描けるはずです。そうなのです。この第1ステージを大切に、確信を持って力強く事務所づくりに励むことで、TKC会計人は、独りも漏れなく「TKCブランド」を手につかむことができるのです。同時に10年後の事務所を建設することができるのです。いまがチャンスです。いましかありません。


 「まち・ひと・しごと創生基本方針2015」が6月30日に閣議決定されました。そのポイントは、3つの力です。1つは「稼ぐ力」、2つには「地域の総合力」、そして3つ目は「民の知見」。いかがでしょう。この3つの力は、まさに私たちが求められている力そのものではありませんか。TKC会計人だけが、社会の基盤を作り支えることができるのです。私たちはその条件を備えています。


 4年前より掲げさせていただいているTKC東京都心会の統一テーマは、
「TKC会計人の使命を自覚しよう」です。

そして、活動方針は、

1.TKC全国会創設の原点に立ち返ろう!
2.TKC会計人の先駆けになろう!
3.人材に溢れ、会員の瞳が輝く地域会にしよう!です。

 このテーマと、活動方針のもと、いまこそ地域の特性を活かし、団結して、社会変革に挑戦する力をつけて行きましょう。

 本日お集まりの皆々さまのご健康とご多幸、ますますのご活躍、そして事務所の大発展をお祈りし、式辞といたします。


 ご清聴、誠にありがとうござました。


               平成27年7月7日


                TKC東京都心会 

                 会長 山下 明宏


http://www.tkc.jp/tokyo-toshin/activity/event/022749.html  

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