好きな建築家に新築を依頼したい!建築業界の仕組みってどうなってるの? | 賃貸マンションで海外インテリア風を目指すDIY・ハンドメイドブログ<paulballe ポールボール>

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長らく留守にしておりました。
2年3ヶ月ぶりの投稿です。顔

自分がおかれる環境も随分と変わり、現在は佐賀県の山奥にひっそりゆったり田舎暮らしを満喫中です。となり近所がなく、目の前に広がる湖を見て毎日幸せだわ〜と感じる日々、と同時に雪に慣れていないため雪が降り積もったらどうしよう!?とビビる日々 (笑) をおくっています。

ま、このあたりのお話はまたの機会に。



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さて、本題へ。

ブログはお休みしてても 個人FACEBOOK では更新していましてね、知人から下記の質問をうけました。私自身もこの業界に入るまでは未知なことだったので、たくさんの方の疑問でもあるのではないかなぁ〜?と思い、ブログ記事にさせていただくことにしました。


Q. 家を建てる時の仕組みがよくわからないのですが?

住宅メーカーと契約をせず、自分たちの好みに合う建築士(設計士)さんが工務店や住宅メーカーに所属していない場合は、建築士さんが作ってくれた図面を何処かに持ち込むのですか?

プロ意識、プロ魂をお持ちで、私たち家族のことを理解しようとして下さり、好感度を抱いて下さってる方と越後屋みたいな存在を抜きにした家造りを一緒にして頂きたいです。

(Sさん・女性・長崎在住・大人2人+子供3人家族)



!ご質問にお答えする前に。
私がこれから書かせていただく回答は、あくまでも私個人の意見であって、すべてにおいて当てはまることではありません。これについては三者三様の意見があり、個人差が多いのです。そしてこれが正解とも限りません。ですので、特に同業者のクレームは受け付けません (笑) あしからず。

そして良くも悪くも、私自身(インテリアデザイナー)がこの建築業界に足を踏み入れて数年しか経っていないため、踏み入れる前に疑問だった点などを含め、消費者の意見に近いと思っています。そして夫が建築士のため、多少のひいき目がある可能性もあります (笑) あしからず。


A. ご質問いただいたSさんへの回答(注文住宅の場合)


どこにも所属していない好きな建築士に依頼する場合、完成した図面をどこかに持込むの?

基本的には、ハウスメーカーや工務店に所属していない建築士であっても、提携・取引している工務店がある場合が多いため、よほどの理由がない限り、その工務店を建築士が指定してきます。なぜなら、ずっと一緒に仕事しているため、ツーカーで間違えが少なく、仕事がやりやすいため諸々のスピードアップにも繋がります。

しかし、福岡県で建てたいが、建築士がいるのは東京都である場合は、取り引き工務店がない場合も多く、その場合は、建築士が新たに工務店を探すか、施主が工務店を指定するか、など千差万別です。いろんなパターンが考えられますので、依頼したい建築士に直接お問い合わせされるのが早いです・・・。

その場合、察する通り、普段やり慣れていない者同士なので、かなりの時間を要するかと思います。更に東京の建築士が福岡へ度々足を運ばなければならず、出張費(施主負担)もかかるのは覚悟しておきましょう。とはいえ、どちらの場合でも建築士は設計だけして「はい、ここまで!」と工務店に投げて終わりではなく、監理という役割があるので竣工(家の完成)まで見届けます


越後屋さんを挟みたくない!

Sさんの言う仲介する「越後屋」 (笑) は、残念ながらほとんどの場合 存在します。それは何かと言うと「越後屋」=「工務店」なのです。ハウスメーカーも、パワービルダーも、建築士も、実際に家を建てる大工さんや設備屋さん、塗装屋さん、電気屋さんらを取りまとめる「工務店」に依頼するのです。

そして、越後屋さんは決して楽して、裏でヒヒヒと笑ってお金儲けをしているわけではありません (笑)
特に建築士(設計事務所)からの依頼の場合、工務店が多くの建材や職人の手配をし、工事ミスがあった場合などの多くは工務店が保証しなければなりません。そのために工事保険に入るのも工務店です。施工した工務店が保証元となる必要があり、工務店は責任が重大なのです!(もちろん、明らかに建築士のミスだという場合は建築士が保証します。施主もしかりです。)

※ 住宅業界において「工務店」以外に仲介をしている業者を私は知りませんが、もしかしたらあるかも?ですが。しかし不動産業界のように仲介業者がいく社か存在し、単にマージンだけ抜いているのとはわけが違います。


意外と知られていない!見積書作成の実態

これは余談ですが・・・ハウスメーカーやパワービルダーは、あらかた使う建材や間取りなどが決まっているため、見積もりを出すのにもさほど時間がかかりません。しかし、建築士に依頼する完全オリジナル注文住宅は、イチから建材、部材を洗い出し、各メーカーに問い合わせ、それらを全て集結させ見積もるのです。しかも、それを建築士ではなく、工務店がする場合が多いです。そのため、見積もりに2〜3週間要することはザラで、見積もってる間に、施主は他社(ハウスメーカーなど)でちゃちゃっと見積もって「やっぱりこっちにしま〜す」なんてことも・・・そんな目に合った工務店は、見積もり損というくらい、これ、大変な作業なんです・・・。


建築士だと住宅ローンが組みにくい?

工務店やハウスメーカーが金融機関と昔から協働関係にあるのに対し、建築士(設計事務所)で建てる家はまだまだ認知度が低く、金融機関に対して十分な説明が必要です。また、建築家が融資の段取りをつけてくれることはありませんので、施主(建て主)自身が交渉し、手続きをしなければなりません。そういった意味でも、建築士にデザイン依頼 + 工務店に施工依頼 という組み合わせが良いのです。工務店は住宅ローンのフォローは万全なところが多いです。


え? 結果、工務店へ依頼するのが良いの?

設計費用(工事費は別)だけみると、建築士に依頼すると数百万、工務店に依頼する場合は数十万です。
ですが、なにせ工務店はデザイン力がありません。そして、施主(建て主)の「あーして欲しい、こーして欲しい」に良くも悪くも従順なため、住宅素人の施主のいいなりの家、デコボコした整っていない、結果、使いづらい残念な家が出来上がることが多々です。特に今までマンションしか住んだことのない施主が戸建てを建てる時は要注意です。(全国の工務店さま、言葉が悪くてすみません。)

工務店自身もそれを察し、「建築家とつくる家」などというサービスを最近ではドシドシ出してきています。


で? 私個人の意見をまとめると?

あなたの住みたいエリアで、そのエリア内の好みの建築家(設計事務所)に依頼し、その建築家と提携している工務店に施工してもらう!これがベターだと私は考えます♡

※ この場合、契約書は2回(建築事務所と工務店)交わし、支払いも別なことが多いです。ローンを組まれる際はご注意をしてください。

余談ですが・・・親戚(知り合い)が工務店だから施工だけはそちらにお願いしたいのよね〜なんて事もよく聞きますが、それより建築士が提携している工務店に施工してもらうことを強くオススメします!




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!新築住宅を建てる前の予備知識!


メモ 住宅の新築の相談ができるところ

※ ここでは質問の趣旨と異なるのと、他サイトでも情報が溢れておりますため、簡単にメリットデメリットを記載しますが、各点詳しくお知りになりたい方は検索してください。


チェック 住宅メーカー(大手ハウスメーカー)
日本国内全域又は広範囲の規模で展開する住宅メーカー(ダ○ワハウス、○水ハウスなど)
【メリット】安定した供給、大手の安心感、アフターフォロー
【デメリット】価格が高い、オリジナリティが出しにくい

チェック パワービルダー
床面積30坪程度の土地付き一戸建住宅を2,000~4,000万円程度の価格で分譲する建売住宅業者(タ○ホーム、飯○グループホールディングなど)
【メリット】価格が安い、施工期間が短い
【デメリット】少しのオプションが高い、時代遅れな規格デザイン

チェック 工務店
複数の専門工事業者をマネジメントし、工事全体を管理することによって、総合的な工事を請け負う業者(地域密着型が多い傾向にあり)
【メリット】施主の希望が通りやすい、設計期間が短い
【デメリット】デザイン力に劣る、繁忙期は工期が伸びやすい

チェック 建築士(設計士/建築家/設計事務所)
建築法に基づき、建築物の設計および工事の監理を行う人(地域密着型または全国各地型様々あり)
【メリット】デザイン力が高い、施主が考えもつかない提案をしてもらえる
【デメリット】設計期間が比較的長い、デザイン費用が高い



メモ どこを選ぶか?の前に、「どんな暮らし」をしたいか?

もちろんですが・・・あなたや家族がどのような家に住みたいか?どのような構造・工法が良いのか?自分たちのライフスタイルに合った家は?予算はどのくらいか?などを検討することが必要ですね。

そもそも新築でいいのか?中古購入してリノベーションという選択肢は?
更に、それ以前に賃貸ではダメなのか?ファイナンシャルプランナーに相談する?

それらをよく検討し将来をシュミレーションすることも大切です。
そのうえで、考え方や方向性、レベルの合った方法を選択しましょう。



sao☆ でもね・・・新築するのちょっとまって!

実はこの記事を書いた本当の理由は、ここにあります。
今一度、家づくり、日本の未来についてじっくり考えてみていただけると幸いです。


私の理想は、京都やイギリスのような家との関わり合いです。国が住宅基準の法律を強化し、だれでもかれでもが好き勝手な新築を立てるのではなく、街並みを整え、古い家を直して代々受け継げる(他人が受け継いでもいい)そんな家づくりです。

そして、古民家を改装しまくってると思うのですが、新築ならこうはいかないだろうな・・・と。新築は良くも悪くも新しいがゆえ、おそるおそる釘を打ち、傷つけないよう生活する。飽きがこないようにと真っ白の壁にし、塗装すらできず、子どもたちも肩身が狭そう・・・と感じてしまうのです。


ましてや現在、日本には「空き家問題」が大きく浮上しており、7軒に1軒は空き家となっており、2033年には3軒に1軒が空き家になると見込まれている(2015年6月野村総合研究所しらべ)。ゾッとしますよね・・・。建築ラッシュ、バブル時期には生きている木々(まだ若い木々すら)を伐採しまくり、いらなくなったらポイポイッ捨てて行く。使われず朽ちてくしかない建築物たち。日本で一番多いゴミは建築物の立て直しや放置で出る建材です。

この新築至上主義を継続することで潤うのは、当然ながら不動産業界と建築業界であり、住宅ローンを扱っている金融機関もです。しかし、ここには政治も深くかかわっていると言われています。これらは戦後、食べて行くため、儲けるため、国、業界がそうしたせいもあるけど、気がついた人から見直していって欲しい家づくりの裏事情です。

さらに・・・東日本大震災からの資材不足と、東京オリンピック開催に向けての開発ラッシュが重なり、建築資材が値上がり、結果、都市部の新築マンションの価格はバブル期のように高騰。家が余っているはずなのにまだまだ建てる・・・。新築を次々と建てれば、住宅を所有している人の資産はどんどん暴落していってしまいます。日本中の家の資産価値が下がり、売ることも貸すこともできず、維持するにもコストがかかるし、壊すにもコストがかかる……。もうすでに危険領域に達している「空き家問題」は他人事ではない切実な問題だと誰もが認識する必要があります。


新築?中古リノベ?どっちが安いの?なんてお金の問題ではありません!
どうすれば、自分たちが、自分の子供たちが、より望む日本の将来となるのか?


これらも含め今一度じっくり考え、あなた自身の家づくりを楽しんで欲しいと思います。


(追伸)こんな思いの私でも新築に関わるお仕事はたくさんあります。そして、究極なエコライフを送っているわけでもありません。ただ、自分が今できること、少しずつでもいいからやっていきたいと思っています。この記事の発信もそのうちの一つです。







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