SONYが新しいアイボを発表したのだそうです。
社会の高齢化が進む中、ご自身の介護が必要になったり、ペットを残してお亡くなりになった結果の遺族による飼育放棄が増加傾向にあります。
昨年もお一人暮らしの高齢者の方の保護犬へのご応募がありました。
東京わんにゃんシェルター&アダプションでは、年齢だけでお断りする事はあまりないので、お会いして面談をしました。
けれども、その方はおひとりでは歩く事が難しく、毎日のお散歩が不可能である事、ご家族のお住まいはかなり遠いために、日々のサポートも得られず、けれどご希望されていた子はまだ若く引きの強い子であった事など、総合的に判断した結果、お断り致しました。
その時、私の中では
本当は飼わせてあげたい気持ちと、
お渡しした後、逃走事故や転倒事故の可能性の高さなど、現実には動物と人間双方の安全のために必要な決断である、という自分の心の声と、
両方から心が綱引き状態で、現代の問題の大きさを再確認しました。
そんな中で、これはあくまで私の個人的な意見だけれど、今後は寂しさを紛らわしたい場合のお一人暮らしの方のペット飼育は、基本がこんな形で遠隔で家族に見守られながら、命に責任を持つ必要のないペットライフを楽しんでもらうのも良いのではないとな、と感じます。
本物の命の温もりに触れたい時には、
同じ地区内にある保護団体のシェルターに遊びに行くとか、
保護カフェなどを利用する、
そして保護団体やその他の企業に動物事業として行われている訪問型アニマルセラピーを利用する、
更に動物保護団体はニーズに応える形で、
ご自身がオーナーとしてのペット飼育は難しい状態の地域のシニア層が、無料で動物たちと触れ合える場所や機会を増やしていく、
そこに行政やケアマネさん、高齢者支援のNPOなども連携して、高齢者も動物たちもコミュニティの中に居場所があり続ける仕組みが作れたら、良いのではないかな、と。
最近の高齢者のお一人暮らしからの施設に入るための飼育放棄や、万が一の時のご遺族による飼育放棄の増加。
この対策に
一つの正解はないのだと思うのです。
だからこそ、沢山の選択肢を考えていきたいとますます感じます。
見守り機能付きのアイボっていうアイデアは良いなぁ。