エアバッグってなあに?
おはようございます。
前回はヨーロッパの自動車アセスメントについてお伝えしました。
今回は一旦その話題から離れて、『エアバッグ』について解説していきます。
量産型車載エアバッグの歴史は四半世紀程あります。
まずはそのエアバッグの歴史と変遷について語っていきます。文の途中で
次回につづく...と締めてしまうかもしれませんが、ご了承ください。
頑張って継続して投稿しますので、どうぞ宜しくお願いします。
世界初のエアバッグを搭載した車はメルセデスベンツ・Sクラスという高級車で、
それは1980年代中頃の事でした。当時のエアバッグはステアリングホイールに
内蔵されたもので、一つの車両に一個のエアバッグという構成でした。
当時はまだコンピュータですら黎明期で、機械式と呼ばれる作動方式でした。
そのため、衝突した速度やタイミングに応じてエアバッグの作動の強さを調節する
機能はなく、事故が起きると大怪我や事故死はそれの作動で回避できたものの、
場合によってはエアバッグ作動時の爆発力が強すぎ、けが人が出ることもありました。
(これには、シートベルトプリテンショナーとエアバッグとの協調制御などがまだ行われていなかったったことも関係していると個人的には考えていますが)
それから90年代中頃、予防安全装備の代表格であるESP(現:ESC)が発明されたころ、側面衝突に対して『サイドエアバッグ』が開発されました。それらはトヨタの一部車種、ボルボ、メルセデスなどを始まりとして、広まっていきました。当時、トヨタやボルボその他のメーカーはシート側面内蔵型で、メルセデスだけサイドドアの内張り内蔵型でしたが、のちにメルセデスもシート内蔵型になります。
2000年代に入るとサイドウインドウ全体を覆い、横転時や激しい側面衝突の際に、中の乗員が車外に放出されたり頭をぶつけるのを防ぐ新たなエアバッグ『サイドカーテンエアバッグ』がメルセデスやボルボそしてトヨタの一部車種に採用され始めます。
そして2005年頃、トヨタは、長らく不変だった前面衝突対策のエアバッグ方式に一石を投じ、『ニーエアバッグ』「英:knee airbag」なる画期的な新発想のエアバッグを市販車「カルディナ」に搭載したのです・・・
次回、明々後日、につづく....