〽遊びなれてる 人なのに
燃えたお酒に つい負けて〽
歌手・俳優の野村真樹(現:将希)氏が1975年リリースした『夜のブルース』は、黒沢明とロス・プリモスが1981年にリリースした作品の元となった楽曲です。
ただ野村バージョンの前にも、ハニー・シークレッツというグループが唄い、歌詞を名古屋のみに限定した、『名古屋ブルース』という作品も存在しており、同一メロディーで二つの異なるタイトル・歌詞が存在する作品となっています。
さて、この野村真樹盤『夜のブルース』は、ロス・プリモスの歌った『夜の~』とアレンジ的には似たような作りになっており、ロス・プリ盤はこの野村盤のアレンジをそのまま踏襲していることが判ります。
また野村盤では、バックに男声コーラスを投入しており、ムード歌謡コーラス的な雰囲気を前面に押し出しています。
これは元の歌手・ハニー・シークレッツの影響もあるのかなとも思われますが、本作はやはりコーラスがあった方がより、ムーディな世界観が如実に表れるので、このような表現方法を採ったのかもしれません。
そして、野村氏の歌唱も優しく語り掛ける様な歌い方をされており、ロス・プリとはまた異なった渋さと甘さで、本作の世界観を表現しています。
【レコードデータ】
レコード会社:RCAレコード
レコード番号:JRT-1450
発売日:1975年10月5日
A面 『夜のブルース』 作詞:はぞのなな 作曲:福田徳郎 編曲:竹村次郎
B面 『汽車を待つ女』 作詞:千家和也 作曲:浜圭介 編曲:竹村次郎
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