初めのリストカット
初めての入院で療養病棟に移ってから、3ヶ月目(通算6ヶ月目)の時に初めてのリストカットをしました。真夜中で、眠れない時でした。
この時は、まったく衝動的で、そばにあった髭剃り用の3枚刃のカミソリを使いました。
当たり前ですが、髭剃り用ですから怪我をしないように作らています。
ですから、できた傷はホンのかすり傷です。しばらく、少し血がにじんだ左手の手首をぼんやりと見ていました。
ふと、我に返りナースステーションまで行き、当直のナースに「手首切っちゃいました。」
と告げると、ナースはカットバンを左手に処置し睡眠薬を私に手渡し、「これを飲んで、ゆっくり眠りなさい」と優しく言いました。
この時に初めて睡眠薬を飲みました。初めてだったためか、その晩は、そのまま朝までぐっすり眠ってしまいました。
翌日、日勤のナースも、回診に来た医師もリストカットの事には何も触れずいつもと何も変わりませんでした。
自分でも不思議と、悪いことをしたとも思いませんでした。
計画的なリストカット
次のリストカットからは、全て計画的でした。
あらかじめ病院内の売店でカミソリを買い、夜になるのを待ちました。
2回目、3回目の時は、出血がそれなりにありました。自分でもかなり力を入れ左の手首にカミソリをくい込ませましたから・・・。
もちろん痛みもそれなりにありました。
しかし、出血は長くは続かずやがて自然に止まりました。
私は、その度、真夜中のナースステーションに行き、「また、やっちゃいました」と当直のナースに告げるのです。
4回目の時は昼間、行ないました。いつものようにあらかじめカミソリを用意しておき、病棟のトイレの個室で左手首を切りました。
今回は今まで以上に深く3箇所切りました。出血もそれ迄で1番多く少し貧血気味になりました。
が、しょせん切ったのは静脈です。出血が多いとは言え、やがて自然に止まりました。
今回はフラフラし自力では立てなかったためトイレ内のナースコールを押しました。
直ぐにナースが飛んで来て、「誰ですか?どうしました?大丈夫ですか?」と矢継ぎ早に聞きます。
「○○です。また、やっちゃいました・・・」と言うと「早く鍵を開けなさい!」と怒鳴ります。
言われるままに鍵を開けると、床の出血量を見て貧血を起こしているのが分かったようで
直ぐに車イスが用意され、それに乗せられてナースステーションで処置をされました。
ここまで繰り返すとナース達も、呆れ顔です。
もはや、同情はなく皆、怒りの表情です。私が本気で死にたいとは思っていないことなど彼女逹はとうにお見通しだったのです。
この後、病棟の主任さんに、「もう自傷行為はしません」という念書を書かされました。
この時の入院では、このリストカットで治まったのですが・・・。
一旦は深く反省した私ですが、愚かなことに、この後
何度目かの入院の際にまたリストカットを行ってしまったのです・・・。
それも後遺症が残るほどのリストカットを・・・。
それについては長くなるので別に書きたい思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
このブログの他の記事も、読んで頂けると嬉しいです。
↓↓↓
↓↓↓
これを読んで頂ければ、私のうつ病発症から、うつ病に感謝できるようになった経緯がわかります。
下記の青地の部分をクリックして頂くと、購入画面に飛びます。良かったら買って読んで見てください。よろしくお願いします。
「うつ病闘病記」の出版が完了し、販売が開始されました。
これを読んで頂ければ、私のうつ病発症から、うつ病に感謝できるようになった経緯がわかります。