『抗NMDA受容体脳炎』『狐憑き』『進化と解離』『擬死』 | けいきちゃんのブログ

🌸擬死と芸術表現2


21世紀の新発見「抗NMDA受容体脳炎」
 ☆抗NMDA受容体脳炎

 *自己免疫性の抗体が脳のNMDA受容体に結合すると

 *受容体が機能低下を起こし、脳炎ではちょっとした風邪症状から

 *数日後に突然、幻覚・妄想をきたす
 *幻覚期に、神託の幻聴・憑依妄想だったり統合失調症と類似している

 ☆解離症や変換症(無意識のうちの葛藤)と診断される場合もある
 *その後、身体をのけ反らせては

 *床に頭を延々と打ち付けるような反復運動や

 *口をもぐもぐさせたり舌を出す、不随意運動を繰り返すようになる

 ☆症状として、まったく話さなくなったり

 *念仏や祈蒔など、普段用いないような言葉を唱え続けたり

 *言語の異常も伴う

 ☆運動過剰期が数日から数週続いた後

 *血圧や呼吸や体温調節など白律神経の機能制御ができなくなり

 *この時期には呼吸停止による死亡リスクが極めて高い

 *軽症である場合、呼吸停止期に至らず

 *幻覚や異常運動を数ヶ月呈して自然に治るケースもある

「狐憑き」の正体は脳炎だった
 ☆抗NMDA受容体脳炎の幻覚・妄想

 *宗教的な妄想や、狐や悪魔が取り憑いたとする憑依妄想が多い
 ☆ケタミンなどNMDA受容体機能低下薬でも

 *筋緊張充進による反り返りが起こる

 ☆ケタミンを実験動物投与すると

 *完全な無痛状態をもたらす

 *筋肉が硬直して反り返り動かなくなる

 *採血などがスムーズに行なうことができた

進化はなぜ「解離」をもたらしたか
 ☆解離という現象は、自己同一性を瞬時に切り離し

 *新たな自己を始めることができる機能である

 ☆乖離は、無痛となり、身体の筋肉が緊張し硬直する

 *解離性昏迷など完全な解離では受け答えはできないが

 *外界の出来事は把握できる

 *病的な解離の場合は、解離中の記憶は大方失くしてしまう
 *解離という現象を最初に見出したフランスの医師

 *ダーウィンの論理に倣い、解離を進化論的に捉えようとした

 

「擬死」とは

 ☆強敵と対等に戦う方法を持たない小動物

 *捕食者から逃れる可能性に賭けた最終手段である
 *擬死は今にも捕食されそうという生命の危機に起こされる

 ☆「擬死」は、ヒトでも心的外傷を伴う出来事

 *性暴力や災害時などに擬死反射が起こることが知られている

 *ヒトでの擬死をスコアで数値化し評価した論文では

 *人間での擬死現象、身体的無動、恐怖、解離の三要素が同時に起きてる

 *「外傷誘発性解離」であると結論されている
 ☆ケタミンは麻酔薬としての役目をいったん終えたが

 *近年、次世代の抗うつ薬としての開発が検討されている

 *うつ病による大きな苦痛を乗り越える力として

 *健忘や無痛状態が期待されている

 ☆解離を起こせる能力とは内在性の抗うつ因子で

 *致死的な出来事を乗り越え

 *生存可能性を高める保護因子なのだ

                        (敬称略)
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⛳出典、『死の医学』

 

                    (狐憑き)

                           (擬死)

 

『抗NMDA受容体脳炎』『狐憑き』『進化と解離』『擬死』

(ネットより画像引用)