月に一回、嫌なことをやらなければならない。
それが、猫のワクチン接種。
ワクチンと言っても、注射ではなく、小さなスポイトに入っているものを、首筋に垂らすだけだ。
「だけだ」と書いたが、猫が抵抗するので、苦行なのだ。
以前はホントに抵抗が酷かった。
何度も、ケガさせられた。
やっと最近、それほど抵抗もなく、なんとか接種できることが増えてきている。
しかし、何度もケガをした記憶が私の脳に染みついている。
だから、気が向かない。やらないで済むなら、やらないほうがいい。
率直に言って、怖いのだ。
しかし、やらねばならぬ。
心の中の恐怖を隠し、ワクチンを出す気配を消し、何事もないかのように猫に近づき、首筋に垂らした。
すんなり射せた。
本当は、毛を倒して、皮膚に垂らすのが正解だ。
毛につくと、皮膚から浸透しないからだ。
でも、そこまでの余裕はない。
今回も、毛がけばだっているので、どれほど皮膚から吸収してくれるか、疑問もある。
こうして成功体験が増えると、心に染みついた恐怖も、薄まっていくだろう。
そして、いつの日か、もっと直接皮膚に垂らすことができるようになったらいいなと思う。
このレボリューションというワクチン、猫が嫌がるのも、もっともなのだ。
私が嗅いでも嫌な臭いがする。ガソリンの臭いがするのだ。
あと、スポイトが固くて、最後まで出すのが難しい。いつもちょっと残るのだ。
その残ったのも垂らそうと、第2ラウンドの追いかけっこが始まるのだ。
今日は、一回で、ほとんど残らずに射せた。
月に一回の難関を通れたので、少し、気が楽になった。
2,3日前から、悩んでいたのだ。
ほっとした。
まぁ、また来月にはしないといけないのだけど。
台風はかなりそれているみたいだけど、今朝、2鉢、屋内に入れた。
1鉢、15キロぐらいはあると思う。
朝から、重労働だった。腰痛が痛くなりそう。