楽器の演奏。
それは、インドアなものだ。日本語で言うと、室内でするものだ。
見た目では、あまり動いているように見えない。
スポーツとは対極的だと思われている。
ところが、これがものすごく体を使うのである。
管楽器は、息を吹くから、腹筋を使う。
しかし、それ以外の楽器も、体をものすごく使っている。
バイオリンを一定時間弾くと、長距離を走った後のように、心臓が鼓動している。
体の筋肉、おそらく体の内側の筋肉を使っているのだと思う。
普段の生活では使わない筋肉を使う。
そして、普段の生活では使わない脳の部分を使う。
楽器演奏は、心と体を総動員して行う。
それだけエネルギーが必要だし、体力も使う。
楽器をやっている人に、太っている人が少ないのは、こういう事情からだ。