カーネルの呪い | ソルトウォーター

カーネルの呪い

前回の続きです

芥川釣行と言えばやはりアウトドアクッキングってのがお約束です

そんな訳で本日クリスマス

思えばいつ頃からだったでしょうかこの国の文化に

 

クリスマスチキンと言う名の国民的ノルマが根付いてしまったのは?

ええっ!?ノルマ?

やっぱりノルマやったんかいあれ?

元々クリスマスにトリ食う習慣なんて一切無かったこの国の国民にクリスマスチキンと言う名のプロパガンダを植え付けたのは何を隠そうあの

カーネルサンダース一味によるマーケティング戦略の一環です

あれ以来我々ニッポン国民はクリスマスともなるとまるで何かに憑りつかれたかのように

 

チキンに群がるようになりました

もはやこの国のクリスマスはトリに支配されたも同然です

トリ食わないやつは非国民です

ええ、もちろん私が言ってるんじゃありませんよ

 

カーネルがそう言ってるんです

そんな訳で今回のアウトドアクッキングは

「とりあえずトリ焼いて食う事にしました」

 

ブラジル産丸鶏二羽

しかし単にトリ焼いて食うと言ってもここは腐ってもアウトドアと言う過酷な世界

カーネルのように圧力釜や11種の秘伝のスパイス等と言う文明の利器は存在しません

包丁もマナ板も法も秩序も人間らしさすら存在しません

↑どんな世界やねんそこ?

しかし知恵と勇気だけはあります

とりあえず拾って来た竹の棒にそのままトリ一匹丸ごとぶっ刺して焚き火で焼いて見る事にしました

 

↑味付けはこの黒瀬のスパイスのみ

しかもこの黒瀬のスパイスが

 

七ヶ月前に賞味期限切れてると来たもんだ!

どうよこれ?

やることなすこと全てがワイルドだろ?

ちゅうか

使わんともったいないだろ?

ええ、実は焚き火でトリ一匹丸ごとなんて焼いた事もない超都会っ子なんで火加減やら焼き加減やら焼き時間やらががさっぱりわややなんですが

とりあえずは

 

なんか見た目だけはごっついええ感じになって来たんちゃうんこれ?

もう食えるやろ?

も~~~~う食えるやろこれ?

そんな感じで

 

クリスマスローストチキン(みたいなもん)の完成です

これでもう今年のクリスマスノルマは達成したも同然です

非国民だと石投げられたり夢の中でカーネルにシバかれる事も無いでしょう

いい感じに表面の皮がパリパリに焼けたこのなんとも言えない焼け具合と言い

ポタポタと垂れ落ちる肉汁の風味と言い

どっからどう見てもこれ絶対ウマいやつに間違いありません

早々に実食

外はパリパリ

中は

ほとんどナマやがなこれ?

中心部に至ってはもう悲しいぐらいただのトリの刺身状態でした

トリ一匹丸ごと焼く事の難しさを肌身で知った

あと15日で55歳になるとある冬の日の出来事でした

しかしこんなトリの生焼けネタ程度で終わるほどここのブログ貧弱じゃありません

こう見えても歳の割りにはまだまだハングリーです

そんな訳で

もう一回までつづかせてくれ..