徳ちゃんの里山登山

6月6日 晴れ 今日は昨日に続き九重の山の平治岳に登る。

昨日、民宿で酒を飲んで早く寝たの性なのか、朝6時にはメンバー全員が目覚めている。

民宿に頼んでおいた弁当と宿の前にある自動販売機で飲み物をザックに入れ、7時に宿を出る。

瀬の本・牧ノ戸・長者原を経て、湧水100選に認められた男池遊水地前の駐車場に8時丁度に着く。

大きな駐車場は前夜からの車もあり、満車状態。 二段になった先の駐車場にかろうじて2台止める。


駐車場の前にはトイレやお店もあり、いづれも大勢の客で賑わっていた。(笑)


徳ちゃんの里山登山

一番外れの店の道を挟んだ前にある建物が入山管理小屋で「清掃協力金」一人100円払う。

この横が尾池湧水と平治岳登山の入り口である。  8時半  登山開始。

入口から直ぐに、新緑に包まれた遊歩道になり、清らかな小川が流れている。

この小川に架かった橋を渡ると、遊水地と登山道の分岐が在り、右に折れ、一段上に登る。

そこにはなんとも言い難い、静かで綺麗な原生林が大きく広がり、感嘆の声が上る。


徳ちゃんの里山登山

平坦な山道を準備体操の様にのんびりと進む。 30分程進むと少し坂に成る。

登ると3M程の牛除けの鉄条網があり、中に入る。 すると、岩の間から清らかな水が湧いている。

少し下流でもう水は消えている。 ここは「隠し水」と呼ばれている唯一の水場である。

ここから登りも一段と厳しくなるので、10分休憩し、衣服調整と水分補給をする。

平治・大船・黒岳に囲まれた「そばバッケ」と呼ばれている谷間までは,登りに次ぐ登りで大変なのだ。

坂道の途中には銀龍草が一株咲いていた。


徳ちゃんの里山登山

淡い緑に囲まれた山道を、黙々と30分ほどで登り詰めると、今度は急な坂を30M程一気に下る。

倒木が散らばっていて登山者の格好の憩いの場所に成っている。


徳ちゃんの里山登山

10分の大休憩を取る。 見上げると平治南岳の端と北大船の端が覆い被さっている。

行動食のお菓子が廻って来る。  エネルギーの補給も怠りなくしないとダメだ。

歩き始めてすぐの林の中、風穴黒岳・平治岳の分岐があり、右折し平坦な道を進む。

足元には時折、ばいけい草らしき緑の濃い株があちこちに現れる。

平坦な山道も直ぐに登りになり、登るに従い角度もだんだん厳しくなる。

登り坂もやがて緩むと、うつき林の中Uの字に抉れた真っ黒な山道をすすむ。

休憩場所から登り始めて40分は経ったであろうか、突然人声が聞こえてくる。大戸越に着いた。


徳ちゃんの里山登山

10時半少し前なので15分の大休止を取り、急登に備える。


徳ちゃんの里山登山

ミヤマキリシマが咲いている。まだまだ蕾が多く、5分咲きで綺麗に見えるポイントで写真を取る。

10時40分頂上へと込み合う山道を登る。  だんだん視界が開け昨日登った山々が現れる。

登るに従いミヤマキリシマは蕾が多くなる。 ONシーズンにはまだまだ早い。

南岳の山頂まで一気登り。  30分で登りきる。 岩場の前で記念撮影。


徳ちゃんの里山登山

直ちに本峰へと廻る。 鞍部には登山者が昼寝をしていたり、食事を摂ったりと銘々楽しんでいる。

標高50M程の急登を一気に登るが、下山者と時折、狭い山道ですれ違いを繰り返す。 頂上到着。


徳ちゃんの里山登山
鞍部から本峰を望む


徳ちゃんの里山登山

山頂から西に延びる尾根にはミヤマキリシマの花が他の場所より咲いているのか、人混みが出来ている。

三俣山をバックに写真をとり、お昼にしようと空き場所を探すが、適当な場所が本日は見つからない。

先程南岳との鞍部まで下山し、ゆっくりお昼を取る事に決め、直ちに降りる。

どんどん登って来る登山者との離合には閉口する。

やっと鞍部に着くと5~6人が昼食を摂っていた。  隣に座り待望の食事を摂る。

風が吹き抜けて行く。 思わず「気持ちー良いー。」と声が上がる。

宿の弁当を食べながら、メンバーにコーヒーのサービスをする為ストーブを取り出し沸かす。

コーヒーの甘い香りが新緑の中に広がる。  自分たちだけの香りなので「皆さんごめんなさい」

30分食事休憩後、大戸越まで一気に降りる。 

一方通行の角度のきつい下りなので、慣れない登山者のグループがいて渋滞する。

今ではメンバーが遅れれば、横に避けて「お先にどうぞ」と言うだけのゆとりは在るのだが、自分たちも

最初は迷惑を掛けていたのかと思い返し、暖かな気持ちで見守る。

先行の登山グループはそんな余裕は全くない。 怖ーい こわーい 恐ーいと変化を付けた声の連続。

急な坂道を座って滑りながら降りて行く。  「まっ! 気を付けて降りてください」と祈るかしか無い。

先行のグループと共に大戸越までなんとか降りて、最後の坊がつるの景色を楽しむ。 下山開始。

「そばバッケ」迄戻り10分休憩。

「隠し水」までの長い下りの中、九重との惜別の思いが次第に湧きあがって来る。

隠し水から続く、原生林の中、のんびりと登山口近くまで来ると、男池湧水との分岐の標識があり。

九重の思い出に「男池湧水」水源地に廻る事にする。 


徳ちゃんの里山登山

水源地近くに、オオダコの様な根っこで、大岩を抱え込んだ大木がある。 

ここから5分で遊水地に着く。  水源地の廻りには新緑が広がり、山法師が満開に咲いていた。


徳ちゃんの里山登山

暫し休憩して、駐車場に戻る。

すぐに靴を履き替え、車に乗り、温泉を目指す。 今回は「馬子草温泉きずな」に入る。

千町牟田交差点を突き抜け、朝日茶屋の前を抜け、別荘村手前に看板が在り、左折300Mで着く。

温泉宿に成っており宿泊も可能、料金も民宿なので安価である。入浴代500円を払い立ち寄り湯に入る。

「馬子草温泉きずな」の泉質は鉄分を多く含む茶色の温泉で露天風呂からは三俣山や硫黄山が見える。

50分ほどで温泉に浸かり、湯上り後、一般道で豊後森・裏耶馬渓・英彦山経由で福岡県まで帰る。

途中、添田町の道の駅「歓遊舎」に休憩を兼ねて立ち寄り、帰路の途中に各メンバーを下ろす。

最後までの人を乗せ水巻町には18時到着 解散。


ミヤマキリシマはまだ蕾が多く、何とか絵に成る様な、比較的花の咲いていた場所を選んで写真を取った。