お菓子やケーキのおいしいタイミング~ベストな温度で味わおう~
ケーキやお菓子を食べるとき、温度を気にしたことはありますか?
冷え冷えのアイスクリームや、蒸したてのプディング。いちばんおいしい温度でいただいたお菓子は、最高のパフォーマンスで口の中で踊ってくれます。
その一方で、たとえば冷蔵庫にいれておいたバタークリームのケーキ。冷蔵庫から出して、すぐに口に入れていませんか?料理と同じように、ケーキにも食べごろの温度はあります。せっかくのデリケートなお菓子たち。ほんの少し気をつかってみて、一番いい状態で味わってみませんか?
ムースケーキのおいしい温度とタイミング
ムースはなんといっても、口の中に入れた瞬間のフルンとした食感が魅力です。
ムースは冷蔵庫から出してきて、すぐに食べちゃいましょう。
ひんやりしたムースが舌にのってきたと思ったら、するっと溶けていくときのおいしさ。ゼラチンは20℃~30℃くらいで溶けるので、口に入れた瞬間にゆるっと溶けてくれて、おいしい演出をしてくれます。夏など、暑いところに出しっぱなしにしておくと、ムースがゆるんでくるので、食べないのであれば冷蔵庫に避難させましょう。
いちごのショートケーキのおいしい温度とタイミング
クリームシャンティ(生クリームをお砂糖を加えてふんわり泡立てたもの)たっぷりのケーキ。
フレッシュないちごがのっかって、おいしさ倍増、みんな大好きないちごのショートケーキも、冷蔵庫から出したら、早めに食べちゃいましょう。
生クリームはとってもデリケートです。温度が上がると、だんだん劣化がすすんでしまいます。
早めに食べて、フレッシュで最高の状態のクレームシャンティを楽しみましょう。
バタークリームのお菓子のおいしい温度とタイミング
意外と盲点なのがバタークリームを使ったケーキやお菓子です。保存はもちろん冷蔵庫が必須です。が、いただく数分前に冷蔵庫から出して、少しゆるませてからお茶の時間にしましょう。
たとえばおいしいバタークリームがはさんであるダッコワーズ。
先日ご紹介した、ブランデーバターを使ったレーズンサンド。
リッチな印象のオペラあたりが、バタークリームを使ったお菓子になります。
おいしいバターに、卵白や卵黄、砂糖などを加えて、ふんわりとさせたおいしいバタークリームは、冷蔵庫から出して、きんきんに冷えた状態のままだと、おいしさが舌にのってきません。
バターは30℃くらいから溶けてくるので、冷え冷えの状態で口の中に入れると、かたまりのまま飲みこむことになりがちです。
バター本来のミルキーなおいしさは、決して発揮されることなく、わたしたちの胃に入ってしまうのです。もったいないと思いませんか?
バターをたっぷり使ったお菓子というところでは、冷蔵庫で保存したパウンドケーキもバターが固まっています。常温に戻したほうが、おいしくいただくことができます。
最近は、「冷たい夏のパウンドケーキ」といったものも見かけることがあるので、必ずしも常温ということはありませんが、オーソドックスなパウンドケーキは常温でいただくのがおすすめです。
チョコレートのおいしい温度とタイミング
チョコレートも20℃くらいで少しゆるんでくるので、室温くらいでいただくのが、舌にのったときのタイミングがいいスイーツといえます。
室温といっても、夏場はどろどろに溶けるので、気をつけましょう!
ケーキのおいしいタイミングまとめ
1.ムースケーキやいちごのショートケーキは、冷蔵庫から出したら早めにいただきましょう。
2.バタークリームのケーキは冷蔵庫から出したら、一呼吸おいてちょっと温度を戻していただきましょう。
3.チョコレートは常温くらいでいただくのがおいしいです。
ケーキ類は、保存のやり方はいろいろと気をつかいますが、食べごろの温度については、意外と無頓着なことが多いです。あまり神経質になる必要はないと思いますが、ちょっと気にしてみるだけで、おいしさがかわってきます。もし思い出すことがあったら試してみてくださいね。
最高においしいお菓子ライフを!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!