遠回りの道 5 | 牛川とこオフィシャルブログ「傘をたためば」Powered by Ameba

遠回りの道 5



この記事は子を授かるまでのことを書き綴っています。

初めてご覧頂く方はテーマ「遠回りの道」にまとめました

こちら から読んで頂けたらと思います。








注射も射ったし医師の指示も受けたんだから妊娠しているかも、
なんて簡単に思いながら半月後病院へ向かったけれど、
一言目の医師の言葉は、

まもなく生理がくるな
と。



そうですか~、
返事をする私の心は、
注射までしたのにという思いと、そう簡単にできるわけないよなという思いが
ふたつありました。

やみくもな自己計算から数か月、病院へ行き始めてから2カ月経つこの頃から、
簡単じゃないんだって事を少しづつ思い知らされてくような、
そんな気持ちでした。


でも
「大丈夫だよ、まだ始めたばかりじゃない」
と言われ、
そうだそうだとすぐに納得したんですね。単純ですから。
そこの病院に現役時代の私を知る方がたまたまいたりして、
いつの間にか先生と昔話で盛り上がり、笑ったりして、
緊張さえもほどいてもらった感覚でもありました。


そんな時、
来月のタイミングをはかる前に検査をしてみようとの提案。





らんかんぞうえい検査
初めて耳にする名前でした。




ちょっと痛いかもしれないけど頑張ろうと言われ、腰が引けかけたけれど、

私はまた笑顔で頑張りますと答えていました。

診察室を出ると看護婦さんをつかまえ、どのぐらい痛いのか尋ねると、
泣くぐらい痛がる人もいるとの事で、やっぱり怖い。
ですが、痛みへの不安より見えない不安を取り除きたい気持ちが
大きくなっていく私は、数日後の検査へ向かいます。



検査が始まり数分後に医師から、
ちょっと気持ちが悪くなると思うけど、力を抜いてゆっくり深呼吸だよ~
そう言われましたが、言葉を聞きながら強い吐き気が始まります。


ちょっとじゃなくて大分気持ち悪い・・・・・・




レントゲン室へ移動する為に看護婦さんに抱えられたのですが、
気持ちが悪すぎて立ち上がれず、廊下の椅子に倒れこみました。
きっと真っ青な顔してたんでしょうね。


今日はここでやめておくか?



と聞かれたけれど、
ここまできつい思いしたんだから最後までやらなきゃ!
と立ち上がり、検査を続けてくださいとお願いしました。


20分ほどの検査が1時間ぐらいの長い時間に感じながらも何とか終了。
気分も戻った頃には結果が出ていて、
何の問題もないと、とても聞きたかった言葉が返ってきました。

痛い思いをした分、嬉しい収穫があったと前向きな気持ちも忘れぬように、
そんなふうに、不安な気持ちと前向きな気持ちが入り混じる日々へと
少しづつ変わっていきます。





この頃から親しい友達には現状を話していました。
私は自分の事を隠せず話してしまうタイプなので、黙っていられなかったんですね。
というよりも、恥ずかしいとか隠したい気持ちは全く無かったから、
近況のひとつとして話していました。

すると、
私もやったよ、とか
うちのお母さんがやったことあるんだよ、とか
意外にもそんな話がいくつかあり、事細かに尋ねたりもしました。
この検査をするとゴールデン期間と呼ばれるほどに、以後3か月は妊娠しやすい、
という嬉しい情報まで聞くことが出来たんですね。


痛い事頑張って良かった!
と、私はこれからの3カ月に期待を抱きます。
指示と注射、そしてゴールデン期間の3つが揃えばもしかして・・・
更なる期待を抱きながら次の結果報告を聞く予約日へと向かいます。







そして丁度この頃、

私にとって、小さな出会いから後々大きな影響力を及ぼす人との
出会いが待っているんです。