今シーズンが終了しました。
そして今季限りで退団となりました。
ここで歌われた自分のチャントがもう聞けなくなるのかと思うと少し寂しいです。
せっかくの機会なのでいろいろと話をしてみようと思う。
思えば入団した頃、
僕にはチャントがなかった
当然だ。他所者だし、このクラブにとっては新人に変わりないのだから
承知したつもりでいた
しかし
時間が経つにつれて
その現象は僕だけのものになっていったような気がしてきた
同じタイミングで入ったばかりの選手たちに次々と新しいチャントが作られていき
僕は、名前を呼ばれるだけであった。
もちろんそれも喜ばしいことだし、それが味わえるだけで幸せなことのはず。
しかし僕にとって個人チャントはまた特別なものという感覚があった
僕自身、結果を出したもの、また受け入れているものに対して作られるという認識だったし
歌われることで感じることができるものだと
だけどなんだろうか。
フラットじゃない世界を叫ばれているように思えた時もあった
それを拭うのも自分次第
そういう世界だから
それでも思うような結果は出せず、
チャントも作られぬまま
一年目が終了した。
そして二年目が幕開けし、
数試合が消化した頃、
思わぬ声がスタジアムに響いた。
ララララーララトキワゴール!
ララララーララトキワゴール!
ドンドンドンドン!
ドンドンドンドン!(←ここ太鼓)
身体が高揚した。
今までなんとも言えなかった想いが
僕の身体の中でハジけた。
よぉーし。
やってやろう!
皆がついてる!
自然と闘志がみなぎった
こんな素晴らしいものを用意してくれた
このサポーターたちのためにも、、
そういう想いは日に日に増した
チャントにはパワーがある
結果をその時出せた、出せなかったは別にしても
間違いなく
結果を出すための特効薬となる。
そしてチームは一体となる。
だから
この2014年シーズン
東京ヴェルディのサポーターの皆さんが
選手全員(ほぼ)にチャントを用意をしたという試み。
これは本当に素晴らしいことだったと思う。
皆、自分のチャントが大好きになった。
勝利後のローカールームではシャワーを浴びながら、
誰かのチャントを口ずさむ選手も少なくなかった。
ダイジョウブ。
と
ナンダオマエ。
しか喋れないあの二ウドも
皆のチャントが大好きでよく歌っていた。
特に、
しーばーさーき!たーかーひーろ!
がお気に入りだった。
あれはちょっとしつこかった。
朝はイラっとした。
話がだいぶ逸れてしまったが、
この僕の経験は
僕に限った話ではないはず。
これからプロとして巣立っていく
ユース上がりや大卒ルーキー
全ての選手が進む道
その中でサポーターが歌う
このチャントというものは
彼らの潜在能力を引き出す
起爆剤となるだろう
そろそろ飽きてきた人もいると思うので
手短に。
どんな苦しい状況であれ
エールを送り続けてくれたサポーターの方々
去年、今年の選手、スタッフ、ヴェルディに関わる全ての人たちと
2年間過ごすことが出来て、本当に良かった。
ありがとうございました。
それでは