転院したい! でも紹介状とデータをくれなんて言えない!
乳がんⅣ期を加療中の私は62歳(いつの間にこんな歳に!)。
手術、再手術、抗がん剤、放射線、ハーセプチンなど
一通りの治療を約1年半続けてきました。
私の主治医は乳がん専門医としては、どうやら屈指の方のよう。
したがって、大半の患者さんは「先生に任せていればいいのよ」と
満足しています。
しかし、ブランド物さえ身につけていれば安心、という
タイプの人間ではない私は、
「黙ってオレの治療について来い!」といった風な
お偉い先生が苦手。苦手というより、
インフォームドコンセントをなさらないこの先生に
数々、ひどい目に遭ってきました。
進行がんは治らない。がんと共存していくのが運命。
とするならば、QOLを大事にしながら、
きちんと説明をする先生に変りたいと、
ずっと願ってきました。
でも、プライドの高い、権威主義的な主治医に
「紹介状を書いて」などと言ったら、今の病院には二度と戻らせてもらえません。
片や、転院希望の病院ではどこも、
「まずは紹介状を」と言うのだけれど、
必ずその病院で引き受けてくれる保証はしないとも言うのです。
チーム医療もなく、腫瘍内科医もおらず、
緩和ケアも心もとない、この病院への信頼感もいまひとつ。
いろいろ壁にぶち当たりながら、
「がん難民」の文字がちらつく今日この頃なのです。
こんなことで悩んでいる、わが乳腺センターの患者さんは、
私ばかりではないのですが・・・。