いや、私の話じゃないですよ。

テルミさんの実家にいる、テルミさんの弟、つまり私から見たらおじ、の妻の話。

 

まあ、私は18になる歳に4回車にはねられましたが、やっぱり後遺症って起こりますよね。

未だに背骨の歪みが治らない。何ヶ月かに一回は背骨が痛くて仕方が無いので、整体を(丁度、義理の兄が整体師なので。)受けているワケですが、人に話すと「え~、不幸~。」とか言われます。

 

けれど、その、叔父の妻、つまり義理のおばはもっとすごい。

最初は乳がんで手術して、子宮体癌(漢字合ってる?)で手術して、極めつけに、雨の夜に猛スピードで走る高校生の自転車にはねられて脳の一部を損傷。今は車どころか自転車にも乗れない、手足が痺れて痛い、ひとつのモノがふたつに見えてしまう等々。まあ、可哀想ですね。

 

で、何が凄いかって脳の損傷で性格がガラッと変わってしまったこと。

あんなにポジティブで、私の病気も思い遣ってくれていたサナエさんが、私の顔を見る度に恨めしそうな顔で「なんで○○ちゃんより辛いのに、私には一銭も貰えなくて○○ちゃんには××円も貰えるんだろう?」とか、いやいや、苦痛の度合いなんて普通はあちこちに漏らすもんじゃないでしょ。「今日は何?お金の無心に来たの!?」とか、300万円くれるって言ったのはおじ、つまり貴女の夫なんですけど。「もうおばあちゃんも死んじゃったし、来てもらってもお金無いよ。」とか、まあ、祖母が存命中はお金云々は置いておいて祖母の作ってくれるコーヒー牛乳を飲みながら楽しく雑談しているところをサナエさんは嫌~な目で見てましたからね。「なんで此処はテルミさんの実家なのに、あんたのお姉さんたちはあんたの家じゃなくて此処に来るんだろう。なんであんたのお母さんがやってくれないんだろう。」とか、とか、とか、もう、全身で「私って可哀想!こんなに辛いのに誰も助けてくれない!」って叫んでる感じ。

 

小姑でキツいテルミさんには言えないことを私にぶつけてるんだろうな~。

最近はテルミさんの実家から足が遠のきました。

疎んじてるの丸出しの顔で迎えられても気持ちが良いモノじゃないしね。

でも何が凄いって、恨みのパワーが凄いなって。

あんなポジティブな人が180度性格が変わってしま;って、ひたすら「私は可哀想なのよ!同情してよ!お金頂戴よ!」みたいなネガティブなメッセージが体中から吹き出しているコト。

ちょっと長居すると疎んじられるから、サナエさんの愚痴でも聞いてあげようかな,、と思って訪ねても「○○ちゃん~!もうお金無いって言ったでしょう~!?」と、泣き崩れる。大根たくさんもらったからお裾分けに来ただけなのに。

 

とにかく、一事が万事その調子なので、なんか可哀想なの通り越して他人のフリしちゃう。
ポジティブ過ぎるのも困りモノだけれど、一心に世の中の理不尽を背負っている悲劇のヒロインになられても困るよね。大体、何を言ったりしたりすればいいのかも教えてくれないし。

 

最近のサナエさんは私の顔を見るだけでヒステリーを起こしてしまうので、何をしているのかは知りませんが、自分が世界で一番可哀想、みたいなネガティブな考えが一番不幸を余計に呼ぶんじゃないかと思います。用事があってもサナエさんの居るところはまるで空気がよどんでいて怖いんですよね~。だからおじに電話をかけて、サナエさんの居場所を避けて訪問するようにしています。

 

まあ、疫病神としか思われてないみたいだし。

 

早くネガティブの渦から這い上がれると良いね。