福島 | tokitamaブログ

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マムとかのっちとときどきパピとクーロン

一週間前の日曜日、福島の帰宅困難地区だった町を歩きました。


原発の第3第4号機がある双葉郡富岡町です。


同級生がとみおかアーカイブミュージアムで写真展を開きました、なのでこの機会に行ってみることにしたのです。



ちょうど震災の語りベさんがいらしてて、話を聞きました。

日常が突然奪われてふるさとを離れることを強いられたお話でした。


地震と津波と原発事故という複合災害です。

他と違うのは戻ることが出来なかったということです。








至る所に線量計が立っていて示した数値が大丈夫なのかどうなのかわからない。

ひっきりなしにパトカーだけは通る。

被害を受けた駅舎はどこも作り替えられてピカピカ、郵便局やミュージアムやいわゆる箱物だけが建っていて、あとは間抜けの殻になった家がそのまま。


人が居ない、人が居ないと町は生気が無くて虫も鳥も居ない感じさえする、生きてるものが居ない。








夜の森駅という駅名がとても素敵で、その駅前に理想郷って名のゲームセンターがあった。

その隣は大きな酒屋さんでその前はラーメン屋さんだった。

あの日、地震が起きる前の風景が目を閉じれば思い描けるような地方の駅前の商店街。



名所だった桜並木は除染でだいぶ切られてしまい、やっとここまで伸びたそうです。






海の近くではあちこちで今も堤防工事中。








ただただ、びっくりしたという言葉しかしばらく出てこなくて困った、この日は全く眠れないまま朝を迎えた。

どうしていいのかわからない心が痛んだ。