[総合IS] 拘束されたスンリ、11ヵ月におよぶ証人の供述、水の泡に
入力2021.08.13 17:46
修正2021.08.13 17:46
元BIGBANGのスンリが13日午後、ソウル中央地裁で開かれた拘束前被疑者尋問を終え、裁判所を出ているが、スンリは2013年12月から3年半の間、米国ラスベガスなどでの常習賭博容疑と“為替差益”（外国為替取引法違反）の容疑、2015年9月から翌年1月にわたり、海外投資家に売春を斡旋した容疑、ユリホールディングス資金を従業員の弁護士費に充てた容疑（横領）、女性の裸の写真を送信した容疑（性暴行処罰法違反）も受ける。スンリが拘束されるかどうか、夜遅く決定されるものと見られる。キム・ジンギョン記者kim.jinkyung@jtbc.co.kr/2020.01.13/
スンリ(イ・スンヒョン)が結局、国民の思惑どおりに拘束された。
京畿道龍仁市にある地上作戦司令部、普通軍事法院(裁判長 ファン･ミンジェ大佐)は、スンリに懲役3年と追徴金11億5690万ウォンを言い渡した。重刑を宣告して逃走の憂慮があるとし、法廷拘束令状も発行した。スンリは転役を一ヵ月後に控え、55師団軍事警察隊内収容所に収監される。
スンリは性売買斡旋、性売買、性暴力犯罪の処罰などに関する特例法違反（カメラなどの利用撮影）、常習賭博、外国為替取引法違反、食品衛生法違反、業務上横領、特定経済犯罪加重処罰などに関する法律違反で昨年9月に初裁判が開かれた。裁判中には、特殊暴行教唆共同正犯の疑いで追加起訴され、裁判を併合した。
9件の容疑がかけられているスンリに対し、証人申請だけでもなんと32人にものぼった。スンリが容疑の大半を否定しており、検察側が提示した警察尋問調書にも証拠不同意であるため、証人供述が必要だという理由だった。 被告人尋問も初日の11時間に続き、計17時間も行われ、厳しい裁判が行われた。
しかし判決期日では、この11ヵ月間の証人の供述と被告人尋問[の内容]は、すべてなかったことのように感じられた。[スンリ側が]不同意の警察調書の内容が再び取り上げられ、証人たちが否定した内容が、まるで事実であるかのように、裁判長の声で読み返された。
実は、このような過程は裁判中ずっと繰り返されていた。軍判事は、捜査記録や証拠リストにない記事の内容まで持ち出し、「[記事の内容に]信ぴょう性がある程度は存在するので確認する」と述べ、疑問を呈した。裁判中に否認した性暴力犯罪の処罰などに関する特例法違反（カメラなどの利用撮影）容疑については、「だから認めるのか」と問い返し、弁護士を思わず立ち上がらせたりした。 軍検事もまた、回りくどい質問を繰り返し、軍判事から指摘を受けたことも多かった。
特に、被害者らが直接証人として出廷し、「酒の席でのハプニング程度」と話していた特殊暴行教唆共同正犯の容疑も、判決公判だけを聞くと重大な犯罪事実として映るには十分だった。裁判長は「被害者は当時、職を失い、6年が過ぎたにもかかわらず記憶によく残っている」とし、スンリ側の供述を受け入れなかった。しかし、4月16日に法廷で実際に供述した被害者の話は異なった。被害者A氏は「当時、事件が誤って伝わったため個人的被害があったのは事実だが、スンリのせいではない。 スンリの処罰を望んでおらず、捜査機関にもそのように話した」、被害者B氏は「酒の席でのハプニング程度と考え、5年間も忘れて暮らしてきたことだ」と話した。調書内容についても「警察が、数人の人物を暴力団だ名指ししたため、『そうだとすれば、こういう状況だった』という程度に推測して話した」とし、誤解があると直接述べた。
軍検察が判決公判前日、意見書で求刑を変更するハプニングもあった。当初、懲役5年に罰金2000万ウォンを求刑したが、追徴金が追加されたのだ。裁判長は「外国為替取引法違反第30条（没収、追徴）に基づき、没収できない場合は追徴すべきだとしているが、軍検事が追加で追徴するよう求めている。これに対して弁護人も意見を出した」とし、判決に先立ちスンリに告知した。
軍事裁判への逃避性入隊という疑惑を受けたが、スンリ側にはむしろ不利となった一審だった。スンリは裁判でも、「捜査機関への協力を理由に、兵務庁に延期申請した。検察が起訴したあと、兵務庁がそのことを知ってすぐ入隊令状を出した。私は、入隊を1週間後に控えたときにも警察の取調べを受けた。潔白を証明したいのは私だ」と強調した。
スンリ側は控訴するものと見られる。もしかすると、再び数十人の証人申請から振り出しに戻るかもしれない。
2021.08.12 イルガンスポーツ
http://m.isplus.joins.com/news/article/article.aspx?total_id=24127637
