【SR】25次公判、スンリ「人として本当に耐えられなかった。声を出すためにこの日を待っていた」 | SR記事訳

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備忘録目的

スンリ「想像を絶する取調べ、恥辱的なことも多かった」…8088時間の告白[MK現場]

入力2021.07.01 午後4:01 

修正2021.07.01 午後4:03

 

パク・セヨン記者

 

スンリ 写真|スタートゥデイDB

 

「警察捜査の想像を絶する厳しさだった。恥辱的なことも多く、私は拘束されなければならないというように捜査が進められ、本当に大変だったが耐えてきた。

 

グループBIGBANG元メンバーのスンリ(本名イ・スンヒョン、31)が軍事裁判開始から9ヶ月ぶりに被告人として尋問を受け、過ぎた時間をこのように振り返った。

 

先月30日、京畿道龍仁市にある地上作戦司令部、普通軍事裁判所でのスンリの軍事裁判24回公判期日が開かれ、被告人のスンリに対する尋問が行われた。この日の尋問は午前9時30分に始まり、食事時間を含めて、午後9時30分まで続いたが、容疑があまりにも膨大なため終わらず、本日1日午後まで追加期日が進行中である。自分を取り巻くほとんどの容疑を否認したスンリは、50回以上行われた警察の取調べが「想像を絶するもの」だったとし、合計337日、8088時間の過酷な記憶を思い出した。

 

スンリは性売買斡旋、買春、性暴力犯罪の処罰などに関する特例法違反、常習賭博、外国為替取引法違反、食品衛生法違反、業務上横領、特定経済犯罪加重処罰などに関する法律違反(横領)、特殊暴行教唆の容疑など9件の容疑で昨年1月に起訴されたが、[起訴から]2ヵ月後に入隊し、昨年9月から軍事裁判所で裁判を受けている。裁判初期から容疑のほとんどを否認してきたスンリは、この日も外為取引法違反の容疑を除いた8件の容疑を否認する立場を崩さなかった。

 

スンリは12時間にわたる軍検事、弁護士、裁判官の尋問に疲れた様子を見せりもしたが、終始、強い口調で自らを弁護した。彼は売春斡旋の過程に自分は関与しておらず、買春も自分が代価関係を持つ理由がないと否認した。また、女性の裸体を不法撮影したことはないと強調した。

 

ユリホールディングス所属DJなど、従業員の弁護士諮問料をユリホールディングス資金で執行したことによる横領容疑については、個人ではなく会社のためにした選択だったと釈明し、特経法違反容疑については、正当なブランド使用料契約を締結して行われた資金移動だったと説明した。

 

またスンリは、ラスベガスのホテルでギャンブルしたことは事実だが、日程の空いた時間にしたものだとし、常習賭博容疑を否認した。ただ、外国為替取引法に違反した事実は認めながらも、自分ではなく同行した一行のために貸しており、返済もその一行が行ったと説明した。特殊暴行教唆容疑に関しては、自分が暴力団員を呼んだことはなく、現場に暴力団員が来たという事実自体を取調べの際に初めて知ったと釈明した。

 

スンリ 写真|スタートゥデイDB

 

弁護士による尋問の際には、警察の捜査や裁判の過程で感じた虚心坦懐な内心を打ち明けた。特にスンリは「警察の取調べの程度が想像を絶するものであり、恥辱的なことも多かった」とし、長い時耐えてきた怒りを吐露した

 

江南のクラブ“バーニングサン”暴行暴露から始まったこの事件で、スンリが警察に初めて出頭したのは2019年2月27日だった。その半月後の3月14日に、身分が被内査者から被疑者に変わったスンリは、2度の拘束令状棄却後、2020年1月30日に最終的に在宅起訴された。1年におよぶなんと337日、8088時間がかかった

 

スンリは「(クラブバーニングサン事件後)初めて取調べを受けたとき、多くの報道機関の前で『お手数をおかけして申し訳ない』『明白に知らせる』としていた」と述べ、「警察の捜査段階で強引に作りだされた容疑が9件」と切り出した。

 

スンリは「当時カカオトークに登場した“警察総長”という表現により生じた警察との癒着という問題のために、上層部から厳重捜査指示が下された。ほとんどを捕らえるようにという指示であった。160人の広域捜査隊の警察官がバーニングサン捜査に投入され、その中心に立つスンリを入れろという状況だった。その当時の捜査される恐怖を忘れることができない。警察組織が、すべての部門が私を捜査した。国税庁調査4局でも個人を捜査したのは私が初めてだと言っていた。びくびくしながら捜査を受け、捜査過程で本当に恥辱的なことが多かった」と話した。

 

スンリは「警察は無条件に薬物と関連させようとした。薬物にすれば拘束できるからだ。ところが、証拠がないから[拘束]できないのだ。一時間追及して、体毛採取を警察が見ている前でしろと言った。髪の毛、腋毛、すね毛、すべて提出したが国立科学捜査院で[陽性が]出なかった。出てくるはずがあるわけない、私は薬物はおろかタバコも吸わないのに。けれど、なぜ[陽性反応が]出ないんだと言う。[薬物を]しないのだから出なかっただけなのに、警察が『私は麻薬の専門家だが、あなたの顔は麻薬[をしているような]顔だよ』と言っていた。2度目に呼ばれたとき、10年分の口座の取引履歴をくれと言われた。全部差し出した。3度目に呼ばれたとき、『本当に(麻薬)をしていないのか」と尋ねられ『それじゃダメなんだよ』と、他の芸能人の写真見せてきて『このうち麻薬[をした]一人を[さし]出せ』と言った」とも主張した。

 

スンリは「(薬物容疑について)すべて[検査]してみても、[陽性反応は]なかったという発表はしない。警察が公式発表をしないから、誰も[スンリの薬物検事の結果を]知らない。裁判が終わってもいないのに、私は犯罪ドルとして軍で生活している」と吐露し、「刑事たちがこう言った。『私たちは、お前を無条件に拘束する、そうでないとドミノ式に服を脱ぐ[辞職する]からだ。だから自白しろ』と。弁護人を別に呼んで自白させるようにしろと30分間も話していた」とし「公人として批判されるのは当然だが、人として本当に耐えられなかった。とても大変だったが我慢した。声を出すために、この日を待っていた」と述べた。

 

スンリ 写真|スタートゥデイDB

 

逃避性入隊の疑惑についても強く否定した。スンリは「2018年11月頃に入営通知書を受け、2019年1月にバーニングサン事件が起きた。入営日は2019年3月25日だった。回避するために軍隊に行くと言われたので、捜査協力のために軍入隊延期の申請をして、1年間で52回の取調べを受けた。私はもともと行かなければならない軍隊を延期して取調べを受けようとした。なぜなら、[嫌疑は]事実ではなかったから。家宅捜索を受け、入隊1週間前にも(特殊暴行教唆の)取調べを受けた」と述べた。

 

スンリはまた、「私は国民との約束を守るために取調べを受けた。警察との癒着ではないことを明らかにしたくて、警察と同行して(ユン総警と食事した)光化門のレストランに行って計算内訳まで直接確認した。誰もが知らないだろうけれど」と明らかにした。彼は「誰も信じてくれないから、嘘発見器の調査を要請したりもした」と付け加えた。

 

ほとんどの容疑を否認して反省していないという世論に対し、スンリは「私が批判されるのは当然である。公人であり、国民から愛された人物が不祥事に巻き込まれたからだ。しかし、違うものは違うと言い、誤解は解かなくてはならないと思う。自分は拘束されなくてはならないというふうにのみ捜査が進められ、本当に大変だったが、耐えた」と述べた

 

性犯罪容疑で懲役刑を言い渡されたチョン・ジュニョンなど5人がいたチャットルームは自分とは無関係だとし、世間の誤解を悔しがった。スンリは「チョン・ジュニョンのグループトークがマスコミに公開された後、国民的公憤と批判を買った」としたうえで「チョン・ジュニョンの携帯電話のチャットルームに私が参加した部屋は、(8人用のグループチャット)1つで、私とユ・インソクを除く6人用のグループチャット、そのうち2人を除く4人用のグループチャット、別の2人が追加されたグループチャットなど、複数の部屋がある」と、チョン・ジュニョンの性的暴行事件と自分は無関係であることを強調した。

 

スンリは「彼らが拘束されたのは性的暴行の事実関係のため」とし「その事件は、私がいないグループチャットだが、メディアに”スンリのグループチャット”のメンバーとして報じられたため、多くの方々が私も性的暴行に関与したと思っているようだが、これは事実ではない。私が参加したグループチャットは屋台開業のためのグループチャットであり、実刑宣告を受けたチョン・ジュニョン事件とは関係ない」と説明した。

 

ユリホールディングスなど、自分の事業についてまったく知らない友人が警察の取調べでスンリの容疑が増すような証言をしたが、法廷供述でこれを覆したことについての心境も虚心坦懐に明らかにした。スンリは「私は、その友人らは罪を犯し罪の代価を払っているが、人として友人として心から接してきた。ところが、その友人全員が話したのは『[取調べを]早く終わらせたかった』、『警察が望む回答をしなければ終わらないようだった』、『私の事件ではなかったので、慎重に見ていない』といった具合だ。私はそのような友人らと10年間付き合っていたんだなと後悔し、情けなかった。ここ(法廷)に来て翻意するなら、警察の取調べ時にそういえばいいのに。とても残念だった」と述べた。

 

スンリ 写真|スタートゥデイDB

 

その一方で「しかし、当時の取調べの厳しさが想像を絶するほど残酷だった。その友人らは、本人の事件もあり、自暴自棄に話したようでもある」とし「法廷では、捜査機関の供述が事実ではないと言っているので、判断してほしい」と付け加えた。

 

証人たちが口裏を合わせたように供述を翻したために一部で持ち上がった懐柔疑惑に、スンリは「証人が32人だ。誰が32人の言葉すべてを合わせて懐柔するだろうか」と否認し、「懐柔していたらこんなに悔しがっていない」と悔しがった

 

スンリは「警察が証拠隠滅や逃走の懸念などを理由に、家宅捜索を4回行った。携帯電話を奪い、私が弁護人とどのような話を交わしたのか、証人を懐柔した状況を探ろうとした」とし「裁判所に提出された私の携帯電話は6台だ。警察が家宅捜索し、[何も]出てこないので国税庁が家宅捜索し、そこからも[何も]でてこないので警察が国税庁を家宅捜索する。このような(厳しい捜査)なのに私が懐柔するだろうか」と抗弁した。

 

スンリ、ユ·インソク、チョン·ジュニョン、チェ·ジョンフンら8人が参加したカカオトークの内容を根拠にされた複数の尋問については「カカオトークで共有されたからといって、私が[それら]すべてを認知しているわけではない」と強調した。「私が参加していたグループチャットも10を超え、カカオトーク以外のSNSも5つほど利用した。 1時間だけでも届くメッセージが500件だ。メッセージが来たからといって、私がすべてに目を通し知っていたとは言えない」とし「そのカカオトークの内容が私の人生のすべてではない」と強調した。
 

スンリはまた、「カカオトークは友人同士で行われていたため、不適切な言動もあった。誇張され大げさな話もたくさん出たが、チャットルーム[の内容]が[私の]すべてではない」としながらも、「公開された内容に対して申し訳なく思う。謝罪したい。とても愛された立場であるのに、国民に対して恥ずかしく、情けなく、申し訳ない」と述べた。

 

スンリは2019年2月に浮上した江南のクラブ”バーニングサン”事態の中心人物として挙げられ、1年近く警察や検察の取調べを受け、昨年1月に在宅起訴された。 2度の拘束令状が棄却され、最終的に在宅起訴されたスンリは、昨年3月に入隊し、軍人として9ヵ月間も継続して裁判に出ている。

 

2021.07.01 スタートゥデイ

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