食料インフレがもたらすもの | tokaiama20のブログ

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 食料の高騰が始まったのは、たぶん3年前の2021年頃だったと思う。
 原油高と円安によって輸入食品が高騰し、主食であるパンや、調味料など、さまざまな食品が急激に値上がりを起こした。
 ちょうど、コロナ禍が重なって、世界中の食産業が物理的に大きなダメージを受けた。

 私は、一人暮らしの完全自炊なので、自分でスーパーに出かけて食料品を買いだしているため、何がどのように値上がりしたのかを肌身で感じていた。
 窮迫するライフスタイルによって、スーパーに行っても安いものしか買えなくなった。
 あらゆる食品が、長い期間にわたって、どんどん値上げされることで、松阪牛に代表されるようなブランド食品など、まったく購買対象外になってしまった。

 私が買っていたなかで、市場から消えてしまったものの筆頭がオーガニック食品ではないかと思う。私は、若い頃から昔ながらの手作りにがり豆腐を買っていたのだが、数年前一個200円前後した手作りオーガニック豆腐は、スーパーの陳列棚から消えて、今や一個数十円程度の、あまりにも安すぎる大量生産豆腐にとって変わられた。

 子供の頃から豆腐の値段は一丁100~200円で、あまり値動きはなかったので、物価高騰によって、豆腐屋が追い詰められている様子が手に取るように分かった。
 20年くらい前から、突然、一個20円とか50円とか無茶苦茶に安い豆腐が市場に出回るようになり、最初のうちは、気味悪がって昔価格の豆腐を買っていた人々も、やがて物価高騰に流されるまま、激安豆腐を買うようになった。
 今では、私のメインスーパーである恵那カネスエでは、激安豆腐しか売られなくなっている。たぶん、置いても売れないのだ。

 激安豆腐の正体を、私は知っている。昔、新川町の藤沢薬品に納品していたことがあるからだ。それは、豆腐凝固剤で、「グルコノデンタラクトン」という。中身は硫酸マグネシウムのはずだ。
 昔ながらの豆腐に使う「にがり」は高価だ。1リットルあたり千円以上もするので、豆腐一個固めるのに20円以上かかる。ところがグルコノデンタラクトンならば、リットルあたり、たぶんだが100円~程度なので、一個あたり0.1円くらいしかかからない。

 もう一つ、これが一番大切なのだが、大豆の品質と産地だ。これも国産のオーガニック大豆と輸入したバイオ大豆とでは10倍以上の価格差がある。
 豆腐一個の原価が、10円と100円では、どんなに高品質で安全であっても勝負にならないのだ。
 https://tanto6374.com/wp/2015/11/14/tohu/

 まさに「悪貨が良貨を駆逐する」を地で行ったのが豆腐産業で、バイオ大豆を拒否する良心的業者は、事実上、消費者自身によって市場から追放されてしまった。
 さて、遺伝子組み換え大豆の危険性に関する情報を提示しようと、ネットで検索したら、あれほど無数にあったバイオ食品の危険性を警鐘するサイトが、一斉に消えている(消されている)のに驚愕させられた。出てくるのは厚労省や農水省のバイオ食品の官制推進サイトばかりだ。

 そこで、日本でのオーガニック食品推進運動の中核にいる印鑰智哉氏を検索したら、ごくわずかな文章が出てきた。私と印鑰氏を結びつけているのは、この長周新聞社しかなくなってしまった。

  食と農のあり方が世界を変える  日本の種子を守る会・印鑰智哉 長周新聞2020年11月5日
  https://www.chosyu-journal.jp/shakai/19055

バイオ大豆には、トウモロコシと同じで、非常に重大な殺虫剤遺伝子問題が含まれていて、それは、非常に強い力で隠蔽されている。
 作っている主体は、アメリカの大規模農業企業で、大半がバイエル(旧モンサント)のバイオ種苗を使っている。デュポンやカーギルの系列企業も含まれている。すなわちユダヤ系金融資本の巨大企業ばかりである。

 大豆とトウモロコシと小麦が世界三大食品であり、このすべてにユダヤ系バイオ企業が関与している。
 ネット上の、危険警鐘サイトの大半が追放されてしまっているが、生活クラブ生協に、遺伝子組み換え食品対策の情報が残されていた。
 https://seikatsuclub.coop/activity/food/gmo.html

 「遺伝子組み換え食品」で検索すると99%、以下のような安全デマの宣伝サイトしか残されていない。
 https://cbijapan.com/faq/food/53/
 私も、このブログを書いていて調べ物をすると、ここまで情報統制が凄まじく進んでいるのかと驚愕させられたのだ。

 ユダヤ系金融資本は、ビルゲイツが代表するように、「人口統制」を真正面から掲げ、現在80億人の地球人口を5億人以下に統制しなければならないと、公然と発言しているのだ。
 https://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5948059.html

 それは1974年の有名なキッシンジャーレポート以来、半世紀に及ぶものなのだ。
 だから、彼らの支配するバイオ食品が、究極に何を目的にしているのか誰でも推察できるだろう。そこには背筋の寒さを通り越した恐怖がある。

 「遺伝子操作された危険なバイオ食品など食べるつもりはない」
 私も、数年前まで、そう固く決意していた。しかし、今は違う。それしか買うことができなくなったのだ。
 また、経済的窮迫から、安価な食品しか買うことができない。その安価な食品こそが、バイオ食品なのである。

 我々は、貧しくなるとともに、無理矢理、殺虫剤遺伝子を組み込んだ危険なバイオ食品しか食べられなくなっている。
 世界の富は95%以上、ユダヤ金融資本に集中している。松阪牛のA5ランクなど、1Kあたり10万円近い価格になっていて、もちろん永久に我々が口に入れることはできない。みんなビルゲイツやアルゴア、バフェットらの食卓に向かうのだ。

 我々が食べているのは、3個70円とかのパック豆腐だ。そこには、害虫を駆除できる遺伝子が含まれている。やがて、それは食べた人間をも駆除することになるだろう。
 「世界人口を5億人に抑制する」という、ユダヤ人の計画のための食品なのだ。

 今回、出版紹介ではあるが、再び印鑰智哉の記事を長周新聞に見つけたので紹介しておく。

『命を守る食卓』 (TJMOOK) 監修・鈴木宣弘、印鑰智哉、安田節子 2024年7月28日
 https://www.chosyu-journal.jp/review/31304

 日本では、残留農薬や化学肥料、添加物などの規制緩和が進み、世界的に見ても規制の緩い国になっている。それに加えて遺伝子組み換え食品、ゲノム編集食品の解禁、重イオンビーム育種米の作付けが始まろうとしているなど、安全性が確認されていない食べ物が数多く入り込んでいる。

 本誌は「食卓に迫った危機を救うためには、消費者が正しく選択する知識を身につけることが大切だ」という視点から、食をめぐる構造的な問題を明らかにしつつ、実際にスーパーなどで商品を選ぶときに、なにに気をつけ、なにを選択すればいいのかを判断するうえでの情報を、全体を網羅する形で盛り込んだ一冊だ。
 東京大学大学院農学生命科学研究科の鈴木宣弘特任教授、OKシードプロジェクトの印鑰智哉氏、食政策センター・ビジョン21代表の安田節子氏が監修している。

 「食の安全が個人の努力では守りきれない状況に来ています。今、必要なのは現実を知ること、メディアが伝える政府の情報を疑うこと、私たちにとって本当に安全でおいしい食べ物を選ぶことです」。
 そんなメッセージから始まる本誌は、知識の格差が健康格差につながる現状のなかで、これまで食の問題について知らなかった消費者にもわかりやすいよう、写真やグラフ、図などをふんだんに使い、日本の食卓に迫る危機を知らせようとしている。

 「じつは知らないことだらけ! 毎日の食がこんなに危機的状況だった」では、輸入肉の肥育ホルモン、ゲノム編集や遺伝子組み換え食品、ポストハーベスト、本物から遠ざかる調味料など、現在の食生活に入り込んでいる問題点の指摘されている食品についてとりあげる。

 「完全には避けられないからこそ知っておきたい加工品との上手な付き合い方」では、時代とともに便利な加工品が増え、一見充実したように見えるが、そのなかには保存料や防カビ剤、見栄えをよくするための着色料など、不要なもの、悪影響も指摘される食品添加物が使用されていることを明らかにし、加工品をとり入れるうえで、知っておきたい知識を紹介している。

 「安全で美味しいものを選べば健康にもつながる 命を延ばす食べ物」では、ホルモンフリーや国産肉、卵は抗生物質不使用で平飼いのもの、できるだけ農薬使用の少ない野菜など、自分や家族の健康を守るうえで、手を伸ばしたい安全性の高いものを紹介している。食品表示の見方も写真入りで紹介されていてわかりやすい。

 日本は1970年代まで、輸入農産物の量・品質を厳しく規制してきた。海外産の農産物に日本で禁止されている農薬などが使われていること、そして国産農産物を保護するためだ。しかし、余剰農産物を抱えたアメリカに規制緩和を迫られて、1991年に牛肉、オレンジを輸入自由化したのを皮切りに、その枠はどんどん拡大され、輸出国の都合に合わせて、安全基準や食品表示義務が緩和されてきた。

 本誌では、それぞれの食品が抱えている問題点と同時に、こうした食の危機をもたらしてきたアメリカの要求や多国籍アグリビジネス企業の存在などについてもわかりやすく伝え、「私たちが賢くなれば日本の食は変えられる」ことを強調している。

 本誌のなかで鈴木宣弘特任教授が強調しているのが、「消費者や農家が分断されないこと」だ。農薬や化学肥料を使う慣行農家も頑張っている。それを「悪い!」といい切ると、有機農家と慣行農家の対立を生み、消費者の分断にもつながるからだ。

 3人の監修者は、この本をきっかけに、食品の安全性はもちろん、日本の農業、食料安全保障が危機的な状況になっている問題について考えるきっかけになることを願っているという。

 鈴木宣弘氏:「食の安全」と一口にいっても、何が安全なのかわからないと感じる方は多いと思う。それが正解だ。この本も書いてあることを押しつけるものではなく、一つの重要な情報として選択するときの参考にしてほしい。食品添加物やゲノム編集作物の影響について、現時点でわかっていないことも多く、一概に「いい」「悪い」といい切れない。今、農家はみな頑張って日本の食料生産を支えてくれている。輸入より国産の地元の物を選ぶなど、消費者が選択するときの判断を広げるうえでの一助にしてほしい。

 印鑰智哉氏:添加物、遺伝子組み換え、ゲノム編集、重イオンビーム育種米まで、なかなか出版物として扱われない内容をタブーなく、幅広く扱っており、日本では貴重な一冊になっている。入門的な内容になっているので、ぜひ手にとって見ていただき、気になったところから深く知ってほしい。

 安田節子氏:日本は食に関する規制が厳しい国だったのが、どんどん緩められ、世界に見劣りする状況になっている。日本の農業を衰退させて食料を依存せざるを得ないようにし、日本の隷属を完成させようとするアメリカ政府の意図と、新自由主義のもとで企業利益を最大化させる政策によってもたらされた状況だと思う。

 先般、食料・農業・農村基本法が改定されたが、食料自給率の向上を目指す目標は盛り込まれなかった。気候変動で世界的に食料生産は危うくなり、パンデミックや戦争で、海に囲まれた島国は、輸送が断絶するとアウトであることは明らかになっている。だからこそ食料自給率の向上が急がれる。

 ここに来てコメ不足が表面化している。稲作農家が次々に離農しているからだ。この本は警告を発する一冊だ。まずは自分の健康から守り、農業・農政について考えるきっかけになればうれしい。
 (宝島社発行、A4判96ページ、税込1210円)
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 引用以上

 私は、究極のオーガニック食品は、過疎の山村に仲間と一緒に暮らし、共同で農業をするしかないと考えている。
 私は、一人で山を畑に変えて、自給自足農業を目指したのだが、まだ成功していないまま、あの世に旅立たねばならないかもしれない。

 理由は、畑を作ってから10年ほどは、まともな作物ができていたのだが、今では、害虫と病気が凄まじく、プランターで作っていてもナスの葉を全部食われるような被害(テントウムシダマシとカメムシ)に遭っていて、まともな収穫が不可能になってきたのだ。
 またカモシカやイノシシ、アライグマなどの被害も凄く、何か作っても全部食べられてしまう。

 こんな状況に立ち向かうのは一人では無理なのだ。もう私には土壌消毒の体力さえん残っていない。結局、農業共同体だけが未来を守る唯一の手段ではないかと思っている。