昨夜(3月19日)、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が「状況分析・提言」を公表しました。ポイントを下記します。詳細はURLをご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000610566.pdf
●感染症対策の人材不足と病床不足の解消を
提言では、政府に対しては、クラスター対策を担う専門家を支援する人材の確保や、保健所への人員と予算の投入をも訴える内容となっています。感染症対策の人材不足が懸念されており、私は、今後の展開しだいでは、イタリアのように人手確保のために医学生を現場に送る緊急措置を取っている諸外国の例も参考して対応にあたるべきと考えております。
また、感染病床が不足した場合には、先日のブロブで紹介したように、緊急対応として、他の病床や協力病院を活用すべきだと考えております。
新潟市民病院など指定感染症医療機関の病床が満杯になる事態にどう対応するか?
https://ameblo.jp/tohru-ishizaki/entry-12580200436.html
●「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」のポイント
①日本国内の感染状況については、引き続き持ちこたえています。
②一部の地域では感染拡大が見られ、今後地域において、感染源が分からない患者数が継続的に増加しています。
③こうした地域が全国に拡大すれば、どこかの地域を発端として、爆発的な感染拡大を伴う大規模流行につながりかねません。
④現時点では、社会・経済機能への影響を最小限としながら、感染拡大防止の効果を最大限にするという、これまでの方針を続けていく必要があります。
⑤「1.クラスター(集団)の早期発見・早期対応」、
「2.患者の早期診断・重症者への集中治療の充実と医療提供体制の確保」、
「3.市民の行動変容」
という3本柱の基本戦略を、さらに維持、必要に応じて強化し、速やかに行う必要があります。
(なお、政府及び地方公共団体への提言、市民と事業者の方々へのお願いしたいことも併せて公表されております。)
今回の状況分析・提言を踏まえ、今後も専門家とも連携しながら、感染・予防対策にあたっていきます。また、今後の追加対策に人材確保や保健所に対する予算を早急に組めるよう、引き続き現場と国の架け橋として尽力して参ります。
衆議院議員
石崎徹