2005年12月21日、倉敷駅にて。
「スーパーやくも9号」でやってきた381系6連。
昨日15日の「やくも1号」(岡山→出雲市)をもって、381系「やくも」の定期運行が終了し、「やくも」の定期列車は、4月にデビューした273系に統一されることになった。
「やくも」の381系は1982年7月、伯備線および山陰本線伯耆大山~知井宮(現・西出雲)間の電化に伴い、それまでのキハ181系を置き換えて運用を開始した。JR化以後には紫の「スーパーやくも」色、緑を基調とした「緑やくも」色、そして直近の「ゆったりやくも」色と、様々な塗色が登場した。2015年10月に関西地区の「くろしお」や「こうのとり」「きのさき」「はしだて」から381系が撤退して以降は、381系の唯一の定期特急となっていた。
そして、2021年3月にJR東日本の185系が定期運用を失って以降、381系「やくも」が国鉄型特急電車による最後の定期特急となったのだった。
何しろ、九州生まれのワタシには、381系は幼少期には縁がなかった車両で、高校の修学旅行で名古屋から松本まで行くのに初めて381系「しなの」に乗ったクチだった。初めて乗ったときには、カーブで振子が作動しているのを体感して、「これが振子電車なんだ」と感激したもんだったけどもね。
#381系 「やくも」定期運行終了と聞いて。ワタシ自身は高校の修学旅行で初めて「しなの」に乗ったのを皮切りに、381系いろいろ乗ったり撮ったりさせてもらった。九州で育ったワタシにはあまり縁がなく、初めて乗ったときカーブで車体が傾いて「あー振子効いとる!」と感激したのが記憶に残ってるなぁ。 pic.twitter.com/tNbjnxvrXj
— 遠森一郎 (@tohmori_train) June 14, 2024
社会人になってからは、「くろしお」「やくも」にもそれぞれ乗車機会があった。
今回冒頭に持ってきた写真は、19年前の2005年12月に「スーパーやくも」に乗車した際のもの。このときは、パノラマ先頭車を含む両端の先頭車が「スーパーやくも」色、中間の4両が「緑やくも」色という、過渡期の混色編成だった。
その最後尾の証拠、5号車と6号車の連結部。 pic.twitter.com/QwYt1cWId3
— 遠森一郎 (@tohmori_train) March 30, 2024
国鉄分割民営化から既に37年が経過している。国鉄特急型電車の定期運用消滅、ということで、国鉄時代を知る世代からすると、やはり時の流れを感じざるを得ないわけでね。
新型車両は快適だし良いものだけど、慣れ親しんだ車両が消えていく寂しさだけは、如何ともしがたいものがある。
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