折尾駅鷹見口、営業終了。 | 遠森一郎の「ゆるっと写真雑記」

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鉄道、飛行機、おいしいもの・・・1枚の写真から、ゆるっと文章を書いています。

2022年3月12日、折尾駅鷹見口にて。

営業終了となった鷹見口駅舎。

 

昨日12日、折尾駅がついに全面高架駅となった。

2004年度から開始された折尾駅周辺の連続立体交差事業に伴い、日本初の立体交差駅として知られた折尾駅は、徐々に高架駅化が進んできた。

3年前に、立体交差の下を走っていた筑豊本線が高架化して、線路の立体交差を解消。その後もさらに工事が進み、ついに昨日から、鹿児島~筑豊短絡線が高架ホームへ移設された。

これに伴い、従来の短絡線上にあった鷹見口駅舎とホームが営業終了となった。

 

鹿児島~筑豊短絡線は、国鉄時代は折尾駅を通らない扱いになっていたわけだけど、国鉄分割民営化後の1988年3月に、短絡線上に折尾駅のホームが設営された。駅舎は折尾信号通信区と同居する形となっていた。

もともとこの短絡線は、筑豊地区と門司方面を結ぶ貨物列車を走らせるために敷設されたもの。だが、この短絡線を使って黒崎方面と直方方面とを直通する旅客列車が走り始めた頃(昭和30年代)から、地元ではその直通列車を折尾に停めてほしいという住民の要求があったとのこと。

もちろん、折尾駅の他のホームと、この鷹見口とは離れていたわけで、乗り継ぎの際はきっぷを持ったままいったん改札を通過し、乗り継ぐ側の駅舎の改札できっぷを見せて再入場できる特例が適用されていた。

 

ワタシ自身、この短絡線を走る列車に初めて乗ったのは、社会人になってからだった。

ワタシの場合、今でこそJR旅客営業路線全線完乗のタイトルを保持しているけど、就職するまでに乗車したことのある路線はかなり限られていた。実家から近場でありながら、短絡線に折尾駅のホームがなかった時代には乗車したことがなかった。

時刻表や地図の上では、こうした路線構造になっていることは理解していたけど、実際に乗ってみて「あぁ、こうなってるんだな」ということを確認するときは、やはり特別な気分になるものだ。

 

そんな鷹見口の歴史も、設置から34年で終止符を打つことに。

駅がひとつにまとまって便利になることは疑いない。ただ、特色のある駅の、その特色がなくなっていくことに関しては、純粋に寂しさを覚えている。

 

なお、この折尾駅周辺の連続立体交差事業は、2024年度内の事業終了をめざしている。

 

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