2020年8月16日、日田彦山線彦山駅にて。
駅舎。
福岡県添田町とJR九州が15日、BRTでの運行再開をめざす日田彦山線の災害不通区間にある彦山駅の駅舎について、現駅舎を解体しBRT向けの新駅舎を整備する方針を明らかにした。
現駅舎は4~5月にかけ解体撤去されるとのこと。
写真は、昨年夏に訪ねた際に撮影した彦山駅舎。
戦時中の1942(昭和17)年開業当時に建てられた木造駅舎。英彦山神宮の最寄り駅として、屋根や柱を朱色にするなど神社建築を意識した建物になっている。戦後まもない時期の二又トンネル爆発事故で被害を受けたが修復され、今日に至っている。
今回のBRT整備の動きのなかで、築80年近くになる木造駅舎の維持管理が困難なことや、バリアフリー化の観点から、現駅舎とホームを基礎から撤去し、BRTホームと新駅舎を整備するということのようだ。
バリアフリー化の意義は否定しないんだけども、現駅舎を残して活用する方向にならなかったことについてはやはり残念だなぁと。立地を意識して工夫された建築だけに、その雰囲気をなんとか残してほしかった。
他のいろいろなところでこうした問題が出るたびに思うんだけど、産業遺産や建築物を、コストの観点から残さない、残せないという「文化的な貧困」状態は、なんとかならないかと思っているんだけどもね。これは一会社・一自治体だけのレベルの問題ではないと思うけども。
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